「ジュリアン」 （2017年）フランス
ジュリアン(字幕版) - レア・ドリュッケール, ドゥニ・メノーシェ, トーマス・ジオリア, ジョセフィーヌ, グザヴィエ・ルグラン, アレクサンドル・ガヴラス
２週に１度父親と過ごす事を強く拒否していた10歳のジュリアンだったが、離婚民事裁判で却下され渋々迎えに来た父の車へ乗って祖父母の家へ出掛けて行く日々。威圧的な父から母を守るため、間に入って必死に場を取り繕うジュリアンだったが、何とか母と会おうとする元夫は・・・
これは怖い。そしてこれは重い。徹頭徹尾、眉が八の字になって口はへの字になる。まるでジュリアンと同じ様に…
ヒューマンドラマ？もしかしたらサスペンス？と思って見始めたけど、ほぼドキュメンタリー。
バッドエンド好きな私でもこれは何とかハッピーに終わって欲しいと願うように見ていたら、無事元DV夫は警察へしょっ引かれていく。でも結局彼がムショから出てきたらまたストーカー行為をするのだろうと思うと、どんなホラー映画より怖いのだ。
「もっと遠くへ行こう。」（2023年）アメリカ
もっと遠くへ行こう。 - シアーシャ･ローナン, ポール･メスカル, アーロン･ピエール, ガース･デイヴィス, ケリー･コハンスキー=ロバーツ, ガース・デイヴィス, エミール･シャーマン, イアン･カニング, ガース･デイヴィス, イアン･リード
2065年。乾いて雨も降らなくなったアメリカの広大な農場に昔ながらの生活をするヘンとジュニアの元に突然男が現れ、月と火星への移住計画の実験に参加するよう促される。2年後の出発に備え気持ちの整理をしていくうちに、夫婦の関係は少しずつ変化していくのだが…
レビュアーの皆さんがご覧になっていて、早く見たいな～と思っていた作品。
まるでホラー？のように終始画面が暗く、冒頭から泣いているヘン（ｼｱｰｼｬ･ﾛｰﾅﾝ）も終始暗い。SF設定なのに築200年の農場がクラシックだったり。SFと言えば大都市が荒廃している絵が定番なので逆に新鮮？
先ず題名の最後に「～行こう。」と「。」が付いているのが気になっていたら、なるほどそういうラストが待っていたからなのね。
かなり意味ありげなシーンを挟み込んで訳が判らないまま最後の方まで引っ張って行く。
私は実はヘンの方がクローンなのかな？って途中思ったりもしたけど、地球を脱出して新天地を求めなくても他所へ行く事は可能なのよね☆
潰した虫はもしかしたらAIを操作するWi-Fiリモコン？と思って巻き戻して何度も見たけど、普通にクワガタみたいだったのだけが謎・・・
この記事へのコメント
瞳
「ジュリアン」これねーー！下手なホラーよりもずっと怖いって私も思いましたよ。
父親との車中での攻防（！）にハラハラ、母の為に嘘をつき必死に抵抗するジュリアンの頑張りに泣けました。
子どもにこんな顔させるなんて許せんわーーー。
「もっと遠くへ行こう」
古い農場が舞台で、SFってこと忘れそうになりますよね。人間ドラマっぽい。
あの虫は原作にも出てきました。虫に対する反応で本物か？それとも？っていうメタファー的なものだったのかしら？と想像しました。
latifa
両方見てます♪
ジュリアンは、あのいかつい男がやたら怖かった・・・
この人、この前見た「苦い涙」で、ほぼ主役。若い好きな男性のために身もだえ？しながら恋に狂う役をしていた 笑
もっと遠くへ～
そうそう、タイトルに 。がついてるのよね。
こういう作品たまにありますよね。
全然関係ないけど、若い世代に 。が怖いって人が割といると知って、若い人には使わない様にしよう・・・と思ったり。
それにしても昆虫に何か理由(含み）があるんじゃないか？って思ったなんてすごいわ。あったら面白かったのにな！
ノルウェーまだ～む
>
「ジュリアン」怖かったわ～親が離婚しているというだけでも精神的に子供は辛いのに、間に入ってこんなキツイ思いをするなんて、本当に許せないですよね？
それこそもっと遠くに逃げて～～！って画面に向かって叫んじゃったわ・・・
「もっと遠く～」はホント古い農場しか登場しないから、なんだか途中もしかしたら妄想？とか色々考えちゃったりしましたよ。
虫は原作にも登場するのね？虫に対する反応！？とはいえ、AIで複製された人形を作るのにインタビューだけで記憶を創るとか、思えばかなりアナログですよねww
ノルウェーまだ～む
>
ええ～～～っ！？恋に狂う役とか、それはまた面白い作品だわ～(笑) 私は先にこの映画観ちゃったから、DV夫の印象強すぎて…というくらいリアルに怖かったですね。自然体過ぎるっていうか、本当にドキュメンタリーみたいでした。
「もっと遠く～」は昆虫に意味なかったのかな？？逆に無かったとしたら、どうしてあのシーンを夫の時も妻の時も入れたのか知りたい～～！
ここなつ
「ジュリアン」…これはすごく怖い作品でしたよね。
リアルだし、子供が大人の欲望（妻との復縁）に利用されているというのがなんともまた…
このストーカーパパ（「ムーミンパパ」みたいにカワイク言うのは禁止）を演じてるドゥニ・メノーシェという俳優さんは、フランス系の佳作に結構出ていて、それぞれ違う役どころなんですが凄く上手い俳優さんだな、と思います。これなんか本当に異常者にしか見えない！
ノルウェーまだ～む
>
おおーこちらにまでスミマセン。
ストーカーパパ（爆）これはバーバパパっぽくも？
そうそう、もう出てきっと気からヤバイ雰囲気を醸し出してて、「あんたそんなだから離婚されるんじゃん！」って一人なのを良い事に大きな声で言っちゃいました。
最近、共同親権に関してテレビでよく話題に出てるけど、養育費も払わない男もいれば、お金要らないから関わりたくないっていうのもあって難しいですよね。
ドゥニさんの他の作品、見たことないけど今度探してみようかな…