「マッドマックス フュリオサ」公式HP
地球崩壊後。緑の地で育ったフュリオサはバイカー軍団にさらわれた。助けに来た母親を目の前で殺され、そのまま暴君ディメンタス(クリス・ヘムズワース)に育てられる。
ガスタウンを手中に収めたディメンタスは、水が豊富なイモータン・ジョーの要塞をも手に入れようと乗り込んでいき、取引の手段としてフュリオサを渡すのだが・・・
「グラディエイター」的なバイクの乗り方が最高!途中で赤く染まるマントを翻したり、どことなく天然なキャラが雷神ソーを意識している?
そして我らがクリヘムの優しい目は、大切な子供を亡くして傷心のあまり暴れちゃってる憎めないキャラとして印象付けられ、いくら人間を容赦なく八つ裂きにしていても、憎き敵である憎悪の対象としてどうしても観られない。
ひたすら真っ直ぐ走るシーンが多くてシリーズの原点回帰してると言った印象。でも1979年「マッドマックス」「2」「サンダードーム」からの「怒りのデスロード」が一貫してマックスの男気溢れる武士道精神を貫いているのに対し、こちらはフュリオサの復讐物語になっている。
⇧いつも途中で寝ちゃう1~2作目を改めて再見すると「チェーンに繋がれた手」とか長い棒を使ってタンクに飛び移るウォーボーイの荒業は実は1作目を、小型オートジャイロに乗っていたコソ泥っぽい人やバイカーと製油所などはマッドマックス2を踏襲している事が判る。
イモータン・ジョーは役者が交代で若返ってどこか穏やかそうに見えちゃう。恐ろし気なマスクも同じなのに、いかにヒュー・キース・バーンありきだったか。1作目の暴走族の頭トーカッターの時はそれ程悪そうに見えなかったのに不思議…
シャーリーズ・セロンより健気さが際立つアニヤのフュリオサも凄く良かった♬
チェーンに繋がれて引きずられるなど「デスロード」のマックスを思わせるジャックとは、意外な方向へ発展ww
ただ全体的には、今までの作品に比べ極悪さ加減が薄く、真の悪者が誰なのか?気持ちの持っていき処を見失ってしまうのが難点。その点でラストの復讐の方法がえげつなさ過ぎて愕然としてしまうのだった。

マッドマックス(字幕版) - メル・ギブソン, ジョアンヌ・サミュエル, ヒュー・キース・バーン, ジョージ・ミラー, バイロン・ケネディ

マッドマックス2 (字幕版) - メル・ギブソン, ブルース・スペンス, パーノン・ウェルズ, ジョージ・ミラー, パイロン・ケネディ, テリー・ヘイズ

マッドマックス 怒りのデス・ロード(吹替版) - トム・ハーディー, シャーリーズ・セロン, ニコラス・ホルト, ヒュー・キース・バーン, ロージー・ハンティントン・ホワイトリー, ライリー・キーオ, ジョージ・ミラー, イアイン・スミス, クリス・デファリア, コートニー・バレンティ, グレアム・バーク, ブルース・バーマン, ブレンダン・マッカーシー, ニコ・ラソウリス
この記事へのコメント
瞳
コメントありがとうございます。レビュー楽しみにしていましたよ。
そっか~(ソーか っておやじギャグ?笑)確かにあのバイクも赤く染まるマントもソーっぽかったよね。
クリヘムの目も狂気っぽさは感じなかったわ。一歩間違ったら(家族を殺された)マックスもディメンタスになるんだよ~っていうことなのかしら?
1と2,再見したんですね~!!
私は昔むかし映画館で観た「1」がトラウマでまだ一度も見返したことがないんですよ~。そろそろイケルかな!(^^)!
>真の悪者が誰なのか?
賢者が語るように、世紀末で狂気にとらわれるか、そうでないかは、紙一重?ってことなのかもしれませんね。
フュリオサ、少女時代の子役の子も、アニャちゃんも素晴らしかったですね。
ノルウェーまだ~む
>
ソーなんですww 髪の毛もマントも赤くて、雷神ソーなのかな?って。クリヘムがバカっぽすぎて(褒めてます)イモータンに比べて極悪人に見えなかったよね。
でも1だけ見直してみると、イモータンを演じたヒュー・キース・バーンの暴走族の頭も、どちらかというとそういうタイプだったので、監督の中の暴走族の頭領のイメージがコレなのかも?
賢者の言う通り狂気に囚われるか否かは紙一重なのでしょう。
「1」は確かに昔私もトラウマになった記憶あります!ただ、どういう訳か何度見ても途中寝ちゃってて(笑) 今回はしっかり全部見ましたよ♪瞳さんもチャレンジして~
ノラネコ
この世界はあくまでも吟遊詩人が語る口頭伝承なので、色々盛ってあるのでしょう。
ノルウェーまだ~む
>
ああ~なるほど!語り部が聞き伝えを語っている体でしたね。
ということは、ホントはどのように復讐したのかは謎のままってことなのですね。
人間輸血パックとか監督の発想がぶっ飛びすぎているので、結末がそれなのかと思ってドン引きしちゃってましたww
cyaz
なるほど、フュリオサの生い立ちはこういうストーリーだったんですね!
逆にこれを観てから再度シャーリーズ・セロン演じたフュリオサを、
観直した方がベターですね^^
それにしてもジョージ・ミラー監督、お歳の割にパワフルですよね(笑)?
ノルウェーまだ~む
>
監督はデビュー作からヒットを飛ばし続け、尚パワーが全く衰えないっていうのが凄いですよね!?
フュリオサの生い立ちは知ってから見ても知らずに見ても、それほど影響はないかと思います。シャーリーズセロン版を復習しておくと、あのシーンね!のような楽しみ方も出来ますしね♪
latifa
こちらにも。
いやー、、、これね、評判凄く良いんだけど、、、私はそこまでハマれなかったのよね・・・。
アニャは凄く良かったし頑張っていたと思ったんだけど・・・
凄く恨んでるみたいだから、とんでもない事してたんだろうと想像していたんだけど、そこまで(自分比)酷くなくて、あれ・・?ってなっちゃった。
クリムは極悪人には(こちらも勝手なイメージで)見えないし、イモータンジョーもしかり。
クリムのおとぎ話風のラストのアレ、グロくて酷い状態でしたよね。
ノルウェーまだ~む
>
判るわかる~大体映画の感想ってlatiffaさんと同じなのでホッとします(笑)
私も少女たちを監禁して自分の子供を産ませるとかは、今で言えば虐待だけれど、その分あの環境下で大事に育てられてきたわけだし、母を殺したけどディメンタスだって彼女を大切にしていたでしょう?前作のマッドマックスほどに極悪感がなかったから、私もあれ?ってなってました。ラストのおとぎ話の方がよっぽど酷いよね~?
ここなつ
年末にご訪問する予定がすっかり遅くなって申し訳ありません🙇♀️
で、ここで書くことでは無いですが、昨年末は(もっと言うと昨年全般的に)大変だったのですね…どうぞご自愛ください。
さて…本作、凄く面白かったのですが、まだ〜むさんの仰る通りイモータン・ジョーのキャラ少し弱くなってたし、確かに「デス・ロード」に比べると…っていうのはありますよね。
ただ、ほんとアニヤの目力は凄かった!
ノルウェーまだ~む
>
毎年のことながら様々な体験をして、昨年は特に冒険の年になりましたよ。お陰で突発的な事にも動じないようになりました(笑)
イモータン・ジョーがなんともソフトで、メイクも衣装も一緒なのに?とすご~く(逆に)興味津々でした。
アニヤの目力の凄さは圧巻でしたね。儚げな華奢な体からは信じられない程のパワーがあの目からほとばしっていました!