激しく台風がウロウロしていたここ数日の間。暑くても外に出かけられないし、暴風でも外出は控えるし…となるとやっぱり配信映画よね!
「青春18×2君へと続く道」2024年 日台合作
胸キュンも病気ものも観ない私だけれど、公開当時とても評判良かったし早くも配信に挙がっていたので見る事に。
これは良い!そしてじんわり泣けるぅ~
大学に合格したばかりのジミーはバイト先のカラオケ屋ににふらりと現れたバックパッカーのアミ(清原果耶)に恋をする。しかし気持ちを打ち明けられずにいるうちに、アミは日本へ帰ってしまう。36歳になり人生に行き詰ったジミーは、アミの想い出を辿り日本へ旅するのだが…
劇中にも登場する台湾の人が大好きな傑作映画「Love Letter」のようでもあり、「パスト ライブス/再会」の様な一面もあり、誰もが体験するもどかしい初恋が蘇る。
この淡く切ない初恋と一期一会の出会い、『ずっと旅をつづけられる事』がいかに尊い事かがじんわりと伝わって、後半は静かに流れる涙を抑えられない良作。
胸キュン風でありながら全くその方向性がなく、逆にそれが胸にじわりとくる☆ ジミー役のシュー・グァンファンが18歳と36歳を絶妙に演じ分けていて素晴らしい。
「虹をつかむ男」 (1996年)日本
虹をつかむ男 - 山田 洋次, 山田洋次, 朝間義隆, 西田 敏行, 吉岡 秀隆, 倍賞 千恵子, 前田 吟, 永瀬 正敏, 田中 邦衛, 田中 裕子
このタイプの人情物はあまり好まないのだけど、お遍路の最終日に観光した「うだつの町並み」にある「オデオン座」がロケ地になっていたので見ることに。
バイトをしながら旅をしていた亮(吉岡秀隆)はふらりと立ち寄った徳島のオデオン座で、強引に誘われ活男(西田敏行)の手伝いをすることになる。映画をこよなく愛する活男の人柄に誰もが惚れるが、互いに想いを寄せる未亡人の八重子(田中好子)に想いを告げられずにいると…
山田洋二監督の寅さん愛と映画愛が強すぎて、気の毒なくらいつまらない映画になっちゃってる。虹もつかんでないし!
劇中の寅さん映画に登場する俳優さんたちがそのままこの映画に出ているけど、それでいいと思ってるのか謎。でもその後、山田洋二監督が寅さんロスを克服してちゃんといい映画を製作出来ているので良しとしよう☆
「winny」 (2023年)日本
Winny - 松本優作, 伊藤主税, 藤井宏二, 金山, 岸建太朗, 東出昌大, 三浦貴大, 吉岡秀隆, 渡辺いっけい, 吹越満, 吉田羊
一般的な生活力は皆無だけど天才的プログラマーの金子(東出昌大)は、2チャンネルで絶大な信頼を得ていたが、彼の開発したウィニーというソフトが違法な映像のやり取りで著作権を侵害するとして突然逮捕されてしまう。裁判で警察の不当な逮捕を追求するも・・・
丁度気にはなっていたけど「あの」東出昌大だし…と躊躇していた作品。latifaさんが紹介されてたので思い切って見て良かった!
やっぱり東出クンは演技が上手!杏ちゃんとの一件ですっかりTVからも姿を消しちゃったけど、本当は実力のある素晴らしい役者さんなのよね~
多分LDかも?な金子氏は数学的には天才でも文章を読んだり、普通の一般的な事が苦手。深刻な事でも気にしない、人を疑う事もしない、その心底プログラミングだけを愛して研究してきた姿を、髪の毛ボサボサ、ぶくぶく太って肌も荒れたままな感じにして非常によく表現している。42歳と言う若さで急逝してしまわれたけど、エンディングで実際のインタビュー姿も見られる。
実話でも充分見応えのある裁判劇。winnyによって情報漏洩が起きた愛媛県警の愛媛訛りが正確なのも凄い!
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この記事へのコメント
きさ
とてもいい映画でした。全くのノーマークだったので友人には感謝。
個人的には今年のベストワン映画です。
とにかく清原果耶がきれい。
10代から30代まで演じるシュー・グァンハンも素晴らしい。
ラストは涙々。エンディングにミスチルが流れるのも泣ける。
今年一番泣いた映画です。
でもまあさすがに声に出すほどでは。
オイオイ泣ける若さがちょっと羨ましい気も。
岩井俊二の「love letter」を映画の中で主人公二人が見ます。
「love letter」が好きな人にはたまらないです。
JR東日本全面協力で台湾の鉄道も出てきます。
鉄道好きの人にもお勧め。
latifa
「winny」だけ見ていますが、 「青春18×2君へと続く道」も見てみたい!とチェックが入っている映画です。
>愛媛県警の愛媛訛りが正確
おおー!そうなのね。そういう細かい処がしっかりしているの、いいですね。
winny開発者の悲哀だけじゃなくて、警察の不祥事もからめて描いている映画なんですよね。
>「うだつの町並み」にある「オデオン座」がロケ地になっていたので見ることに
ある、ある!
私もそういうきっかけで映画を見たりすること結構あります。
それにしても、吉岡君ってその映画にもwinnyにも出てるのね。笑
ノルウェーまだ~む
>
清原果那ちゃんのピュアさがピッタリな映画でしたね。まさに清らかといったかんじです。それがあざとくないのがイイ!
確かに評判良かったですものね。「love letter」っぽさも人気の秘密と思いました。
ノルウェーまだ~む
>
吉岡秀隆は幅広く活躍しているよね(笑)
「虹をつかむ男」」では人生を舐め切ってるチャラい若者を演じていたのに、「winny」ではすっかり重鎮の警部補でしたよww
私結婚してから、西日本のイントネーションでも関西と四国ではかなり違う~って気が付いて(そりゃそうなんだけど)、で映画などで使われる方言も、ちゃんと『ただ西日本っぽい』ものから、その土地の方言を使っているのかいないのか?がちょっとだけ分かるようになってきたんです。
そういう意味で「虹を~」ではちょっと方言指導が甘い?と感じましたよ。
ふじき78
自分のブログの〆の言葉、「ウィンナーではない」ああ、俺だ、俺だ。
東出くんは再婚したけど、子供を出迎えるにあたって同居者とはそういう関係でないと言っていた自分の言葉を裏切ってしまった。演技は上手いけど、それと無関係に信用が低いのは因果応報なので、痛し痒しですね。
ノルウェーまだ~む
>
演技力と人間力の差に物凄い開きのある方ですよね~東出クン。
まあ英雄色を好むと言いまして、昔の役者さんだったら普通だったのかも?
今はちょっとオイタをすると直ぐ干されてしまうので、いや干されなくても人間としてそこはちゃんとするべきなんですよ!
さて、映画は凄く面白かったです~そういう意味でこれからも映画の方で頑張って欲しいですね。
latifa
今日、すごく寒いです。ぶるぶる。
「青春18×2君へと続く道」を見ました♪
私も恋愛ものや、こういう感じの作品は、あまり得意じゃないのだけれど、これは良かった。
結構泣けちゃったわー。
そもそも、純愛ものというか、ういういしい主役の青年に好感感じたし、清原さんも良かったわ。
なんか日本や台南(行ったことないけど)の良いところ、良い風景を集めていた感じでしたね。
感想は後日書く予定です。
ノルウェーまだ~む
>
そうそう、良かったよね〰️?
私もlatifaさんと一緒で恋愛物を見ないから、この映画も公開当時はスルーしてたんだけど、評判良いし…と見たら本当に良くて。
何だろ?最近、わざとお涙頂戴にしたり、胸キュンにしない方が良いって制作側も気づいたのかな?
レビュー楽しみです〰️