廃墟を行く☆高知「スカイレストニュー室戸」霧に煙る森の廃墟

前日から降り始めた雨が朝になってどんどん激しくなってくる。小さなお遍路宿の、隣の部屋に宿泊していた男性遍路さんは早朝カッパを着て既に歩きはじめていた。

CMに使われるほどの絶景が望める室戸スカイラインを走って行く。札所へ上がる道はそのほとんどが崖っぷちの細いくねくね道なのに、こちらは贅沢に広いけど私たち以外に走る車は無い。雨だから?そして霧の向こうに突如その廃墟が現れた。
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廃墟らしいムード満点☆ 静寂の中に佇む3つの塔が霧に煙って得も言われぬ風情を漂わせていた。予想外に門も扉も無く、入り口はいらっしゃい♪と言うかのようにぽっかりと口を開けている。
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1階にはトイレとテレビが置いていある部屋。破壊し尽くされている。3つの塔は螺旋階段。案内板を見ると2階は遊戯室、3階は結婚式場とレストラン・和室、4階が展望台となっている。
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2階に上がると広々とした空間にカウンターと朽ちた冷蔵庫。柱の隙間から木が生えて大きく育っていた。3階宴会場と思われる広い空間と舞台の名残り⇩
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木材は朽ちやがてそこから新しい木々が生まれる。SDGsが目の前で再現されていた。
はじめは嫌だな~と思っていた天気も、霧が生み出す唯一無二の雰囲気は何物にも代えがたい演出☆
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地下に降りて見るとそこは真っ暗。陶器とビン、小さめの冷蔵庫以外はほぼ土に返っていた。
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今度は4階へ。螺旋階段の金属製の手すりと思われるものも既に粉々に。つまり鉄骨を入れたビルもこうしてメンテされずにいるといつか朽ちてしまうと言う事なのか…?
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屋上展望台の3つの塔が霧の中で突然の来訪者に喜んではしゃいでいるみたいに見えた。
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晴れていれば室戸岬まで見えたかもしれない展望台からの景色は、ただただ真っ白。3つの塔だけが霧に霞んで静かにそこに立ち尽くしていた。
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#廃墟

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