いかんせん高知は札所と札所の間が遠い。特に徳島の最後の札所から高知の最初の最御崎寺までの距離の長さは半端ない。なので室戸岬の先っぽを折り返したら、もう遍路旅を乗り越えられたも同然なのだそう。
「25番札所 津照寺」 四国88ヵ所HP
急な階段を登って中程にある竜宮城のような鐘楼門が特徴的。横から階段を上がり鐘を突くことが出来る。振り返ると海まで見渡せて、晴れていたらさぞ美しかった事でしょう。実は高知+海で必ず雨になるという我が家のジンクスが既に始まってたのだった…(笑)
最上階にある本堂はコンクリート作りで狭く線香の煙で燻されている。初代藩主山内一豊が沖で遭難した時に僧が現れ安全に舵を取ってくれた。翌日僧を追って行くと本尊の延命地蔵がびしょ濡れだったことから地蔵が僧に姿を変えていたとして、海上安全の「梶取地蔵」と言われているのだそう。まず船に僧が現れたらビックリして!
「26番札所 金剛頂寺」 四国88ヵ所HP
弘法大師が最初に開いた古刹で本堂も鐘楼も大変大きく立派。ヤッコソウの自生地があって牧野博士も採取に来たかも?
大師堂が建っているのが弘法大師と天狗が問答をした場所。大師堂は天狗を封印した足摺岬の方角を向いているのだそう。
ガン封じの椿(こぶのある木)とか一粒万倍の釜などがある。今年は米不足だったからこの釜で炊かないと?
「不動岩 空海修行地」
金剛頂寺は女人禁制だった頃、女性がお詣りするお寺だった。
この裏手に空海が修行をした岩のでっぱりがある。こんな断崖絶壁に張り出した小さなスペースに座って修行をするなんて⁉「キラメッセ室戸」 公式サイト
道の駅キラメッセでお食事。ここは捕鯨に関する資料館と珍しい食品も買える道の駅が並んでいる。太平洋を一望できる素晴らしい場所だけど、お天気悪かったので写真は無し。
クジラ肉がいただける~♬ 小鉢のイタドリも、冷凍ものだけど分厚い鯨のお刺身定食1,800円も美味。鯨竜田揚げ1,400円。ウミガメに次いでクジラが大好きなねえねは一貫して天ぷら定食1,700円でww
「吉良川の町並み」 ツーリズム四国(吉良川)サイト
明治初期から昭和初期に、良質な木炭と薪が取れることから「土佐備長炭」の積み出し港として大いに栄えた吉良川の町。
特徴的な水切り瓦がついた蔵があちこちにある。何段にも小さなひさしが付いていて、強く打ちつける台風の雨や日差しから蔵を守り中にある備長炭を守っていたのだそう。富の象徴でもある。
こんな建物初めて見た!でもこんなにも情緒たっぷりな街なのにまたもや観光客無し。実は宿泊もできるカフェ⇧「蔵空間 蔵宿」も閉まってるし!
さてこの後ホテルまでの道で衝撃的な歩き遍路ご夫婦を車から発見。70代後半?くらいの奥様がスマホを見つつ木製だから結構重たい金剛杖を2本持って歩いていて、その30m前を80に手が届きそうなご主人がズンズンと歩いて行ってしまっている。どういったいきさつか?過酷な室戸岬を乗り越えていらっしゃったでしょうに、彼女の人生は歩き遍路より実は過酷だったのかも…?
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この記事へのコメント
セレンディピティ
小楼門からの海の風景、趣があってすてきですね。
どことなく尾道を思わせるような...。
不動岩の荒々しい風景も圧巻ですね。
このあたりはクジラ漁が盛んなのでしょうか。
私もクジラ肉はだめだけれど、道の駅は地場のおいしいお料理が
いただけるのがうれしいですね。
吉良川の町並み、かなり傷んでいるように見えますが
かつては栄えた町なのでしょうね。
立派な蔵も見応えありますね。
ノルウェーまだ~む
>
確かに〰️何処となく尾道っぽいの判るわ☆
海沿いの港から直ぐに山、そしてお寺っていうのが瀬戸内海や四国ならではなのかも…
吉良川の街並みはよくメンテされている方かな?って思ったけど、やはり台風とか激しいらしくて直ぐに傷んじゃうんでしょうね。それだけに維持するのも大変で、まさに富の象徴なんだそうです。
瞳
高知の札所間の距離、半端ないですよね。
お遍路もですが、観光で周辺の町の雰囲気をちゃんと味わっていらっしゃるのがいいな~♪
鯨のお刺身、分厚い~!!竜田揚げは食べたことありますがお刺身はなかったです!!
歩き遍路のご夫婦、いろいろ想像させられちゃいますねぇ。
我が家も主人はものすごい健脚なので、たいてい息子&私のはるかかなたを競歩並みのスピードで行っちゃってます(汗)
ノルウェーまだ~む
>
そうそう健脚な瞳さんのご主人様思い出してましたよ。でもこのご夫婦みたいに華奢な奥様に杖を2本も持たせたりしないでしょう?それにお母様と速度を合わせて歩いてくれる息子さん優しいわ〰️
クジラのお刺身はルイベみたいにちょっと凍ってて、余り味を感じなくて…やっぱり竜田揚げが美味しいよね♬