アマプラ配信☆北欧映画「ハッチング-孵化-」完璧な美しさに潜む狂気

ずっと配信で見られるのを心待ちにしていた作品。やっときたー！

「ハッチング-孵化-」 （2022年）フィンランド

完璧なまでに美しいファミリーが完璧に美しい家に住んでいた。艶やかな母は体操の大会出場を目指す12歳のティンヤと家族を生配信するのに夢中だった。
ある日完璧を目指す母の、不倫現場を目撃したティンヤ。森で拾った卵をこっそり部屋で育て始めると…

ホラーといえば昔から暗闇に何か恐ろしいものが潜んでいる…というのが定説だった訳だけど、「ミッドサマー」以来、異様なまでの明るさ・異様なまでの完璧さ又は美しさにこそ狂気を感じる〰️といった流れを感じる。
一見新しいジャンルの様に思えるけど、古今東西人も羨むような美しい家族の裏の姿は…的なお話は少なくない。これがまさにそうで、配信の為に他人から見える部分だけ美しく取り繕ってる事自体が実に恐ろしいのだ。

美しい母に美しい娘。うんうん北欧の人って金髪や銀髪が多くて本当に綺麗なのよね〰️
ティンヤは母の過度な期待に応えようと必死。こういった歪んだ母娘像や、少女が殻を破って思春期を迎える姿を秘密裏に育てたモンスターといったビジュアルで見せていく。

母は週末決まって不倫相手の家に行く。娘にバレたら一緒に連れて行くとか、ありえーん！
妻の不倫を承知している父、父にそっくりな息子はハグもしないとか、自由奔放過ぎる母のする事が異常過ぎて、不倫相手の男性が一番マトモじゃん！と思えてくる（笑）

巨大化した卵でも生まれたらカワイイひよこなのでは？と期待したら、なんとまあ…
監督によると、どんなに美しくどんなに完璧でどんなに努力している娘でも理解しようとせず愛さない母と、どんなに醜くても生まれてきた子を愛するティンヤを対比させたかったのだとか。
無意識下で己を優先しがちになって、家族に自分の価値観を押し付けたり完璧さや誠実さを求めたりは、誰しも多少は思い当たる節があるかも？表向きのモンスターのビジュアルに騙されず、心の目でこの映画に挑んで欲しい。

Comments

[瞳]

こちらにも～♪

これ配信になってるんですね～！！
実は私も待ってたんです。教えてもらえてありがたいです。

美しい母娘ですね～！！映像の美しさがよけい怖いわ。
卵！！恐竜サイズ～！！
あぁ、楽しみ。見たらまたお話に来ますね(*^-^*)

[ノルウェーまだ～む]

>瞳さん
>
独特の世界観と、北欧の異様な明るさが正直怖かったわ〜
でもクリーチャー的なビジュアルがちょっと…で、あとはミッドサマーみたいなグロさや痛さや怖さは無いので瞳さんなら楽勝ね☆
映画の感想楽しみにしています。

[瞳]

こんばんは。再びお邪魔します。
見ました、見ました～！！
怖いのもグロイのもOK～♪なはずでしたが、鳥が苦手だったこと忘れてました(>_<)
あの造形が目に焼き付いちゃって～～、マイッタ、マイッタ。
心の闇を投影したモンスターぶりには慄きましたが、まさかの変貌は、ティンヤが注いだ愛情のせいでしょうか？

ママ、強烈でしたね。
こういう事態になったことの、何が原因かとか考えずに、力で対処しようとするところにビックリしましたよーーー。

[ノルウェーまだ～む]

>瞳さん☆再度ありがとうございます！
>
え〰️!?鳥が苦手なの？？んー？ヒヨコちゃんでもダメなのかしらん？そうするとかなりキツイですね～あのビジュアルは…
この映画でモンスターは実はティンヤそのものなんですよね。彼女が抱え込んでいたものを具現化してるから、ずっと良い子でいたティンヤは消えて、遂に本当の彼女が牙を剥いたんじゃないかな〰️
それにしてもママ最悪！