アマプラ配信「帰れない山」☆いつでも繋がっている

latifaさんがオススメされていた作品。これは胸に沁みる~

「帰れない山」(2023年)イタリア・ベルギー・フランス
帰れない山 - フェリックス・ヴァン・フルーニンゲン, フェリックス・ヴァン・ヒュルーニンゲン, シャルロッテ・ファンデルメールシュ, ルカ・マリネッリ, アレッサンドロ・ボルギ, フィリッポ・ティーミ, エレナ・リエッティ, ルポ・バルビエロ
帰れない山 - フェリックス・ヴァン・フルーニンゲン, フェリックス・ヴァン・ヒュルーニンゲン, シャルロッテ・ファンデルメールシュ, ルカ・マリネッリ, アレッサンドロ・ボルギ, フィリッポ・ティーミ, エレナ・リエッティ, ルポ・バルビエロ
11歳のピエトロはモンテ・ローザの山麓で親友になったブルーノと、夏の休暇を過ごすのが楽しみだった。青年になり村を離れたブルーノに遭えない事から山に興味を失ったピエトロだったが、父の急逝をきっかけに再び山へ戻るとそこには変わらずに自分を迎え入れてくれるブルーノが待っていて…
静かで雄大な山の懐の深さに自然と涙がこぼれる。
都会暮らしのひよひよなピエトロ少年と大自然の中で逞しく育っているブルーノの山で無邪気に遊ぶシーンも良き☆
帰れない子供.jpg
そんな彼らが成長していく間に、それぞれの父親とぶつかり合いつつ、一旦疎遠になっても尚友情は昔と全く変わってないというのが素晴らしい。言葉を交わさなくとも心が通じ合う唯一無二のまさにソウルメイト。出て行った妻は「ゆっくり冷める愛があれば、急に冷める愛もある。」と言うけれど、じっと黙ってただそこに居るだけでいいというのが、男性同士だからこそ成り立っているのかも。そんな二人の心の機微を雄大な山の大自然の景色の中に繊細に描いていく所が秀逸。
帰れない青年.jpg
あ~30過ぎたらこんなヒゲもじゃになっちゃうのか…と母親的にはガックリだけどww寒い地方にはお髭も必要なのかも。

家族も造り一人前の男として眩しいブルーノに対し(しかも自分の好きだった娘を取られたのに~)都会育ちのまだ何者でもない自分。逆に後半では酪農の借金で首が回らなくなり妻も出て行ってしまった彼に対し夢だった作家となり財産を築いた自分がいる。しかしどんな時にも妬んだりせず、そこには変わらぬ友情がある。互いの存在のみをリスペクトし合う二人を、ただ山は静かに見守っているのだ。

この記事へのコメント

  • latifa

    ノルウェーまだ~むさん、こんばんは
    わーい!!ご覧になったのね。
    楽しく見て頂けて、お話が出来てとても嬉しいです♪

    そうなのよ・・・少年たちから、ひげもじゃの大人になってしまって、私は少々(いや、かなり)ガッカリしちゃった。
    最近(今更)知ったのだけれど、片方の俳優さんはイタリアのアランドロンと呼ばれているイケメン俳優さんだった・・・。

    そうそう、彼女っぽい人を取られちゃった?ってシーンなんだけれど、原作を読んだら、彼はそれほど彼女に思い入れがなかったっぽいの。だからそこまで険悪にならずに済んだのかも。

    男子たちの長年の絆と、イタリアの大自然の風景が良かったですよねー
    2024年12月01日 17:03
  • まだ~むさん、こんばんは。
    コメントありがとうございました。

    これ、すごく良かった。去年のベストの1作です。
    >30過ぎたらこんなヒゲもじゃになっちゃうのか…
    ぷぷぷ~~(笑)無邪気な少年たちでしたものね~(*^-^*)
    私は、ルカ・マリネッリだったのでテンションあがりました(笑)

    8つの山の話とか、どこか哲学的な部分も感じさせるんだけど、
    人それぞれ生き方は違うけれど、つながっているソウルメイトとの日々の輝き、それを見守っている山の存在が素晴らしく胸に沁みましたね。
    2024年12月01日 20:07
  • ノルウェーまだ~む

    >latifaさん
    >
    もうね、ずーっと配信を心待ちにしていたんです!結構皆さんに評判良かったですよね?
    アジア圏だとあまり髭を生やす人が居ないせいか、もじゃってるとちょっと引くよね?(笑)でもヨーロッパだと自然なのかも…というか、逆に逞しく見えて魅力的なのかもね。胸毛の人とか男性ホルモンが多い方が野性味があって良かったりするのかな?あ、ヒゲもじゃにこんなに字数使っちゃったww
    原作では彼女はただの友達だったのね?でも私はピエトロなら、もしそれが恋人だった人でもブルーノになら…と思うんじゃないかな。映画でもピエトロには勧めても泊まって行かなかったと言っているから、本当は多少わだかまっていたのかなと感じたわ。
    2024年12月01日 21:24
  • ノルウェーまだ~む

    >瞳さん
    >
    ルカ・マリネッリがlatifaさんが↑で仰っているイタリアのアランドロンなのかしら?確かに凄くイケメンだったけど、ヒゲもじゃってて暗がりだと彼らが見分け付かなかったという勿体なさww
    途中で道を違えて、しかも生き方や信条も違うのに、ちゃんと深い所で繋がっているっていうのが、めちゃめちゃ良かったですよね!
    昨年多くの方がベストに入れられていて、ずっと楽しみにしてたんです。(すっかり見るのが遅くなっちゃったけど)
    2024年12月01日 21:37

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