アマプラ配信「デッドデッドデーモンズデデデデデストラクション前章/後章」

公開当時かなり話題になったアニメ。アニヲタ好みのJK青春ものと思ってスルーしてたのを今更ながら後悔。これはクソヤバいアニメだ!

「デッドデッドデーモンズデデデデデストラクション前章/後章」 公式サイト
今年の3月と5月に立て続けに公開された作品。原作は未読。
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中学2年の門出(声:YOASOBIの幾多りら)とおんたん(声あの)が青春を謳歌しているとき、館山上空に現れてから動かない宇宙船に変化が起きた。二人が大学生になり東京の大学へ進学する頃には、時々母船から降りて来る小型船から姿を現した宇宙人を自衛隊によって殲滅してきたが、遂に母艦から煙が上がり始め…
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なんつーアニメなんだ⁉ 映画のキャッチコピーは「地球がくそヤバい!」なんだけど、このアニメがくそヤバいんだってば!
そして前篇・後編とも2回ずつくらい号泣することになる。まさかこんなちゃらけたギャグマンガみたいなキャラクターが登場するアニメで泣かされるとは…今も思い出すと泣きそうに胸がギュッとなる…
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宇宙船の母艦が上空に現れたのが8・31と表現されており、これは当然3・11を意識したものに違いない。館山市民は抗議活動をしているものの、他の地域の人たちは何も無かったかのように青春を謳歌している図は福島原発を思わせる。
ザックリ言うと「ドラえもん」「パーマン」+「エヴァンゲリオン」+「AKIRA」+「青春胸キュン」×「社会派映画」
なのに既視感がなく唯一無二、リアルな宇宙船の描き込みとギャグ漫画みたいな出っ歯キャラの不自然さを混ぜ合わせても違和感なくまとめ上げているのは、ベースにしっかりとした社会問題を提示しているから。
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政府は地域住民を避難させる前に宇宙船を攻撃し多くの死傷者を出し、ゲーム機のコントローラーで操る民意無視の兵器開発、一部の人たちは異常に神経質になりマスクとゴーグルが離せない。ネットの情報に過剰に感化された過激派が宇宙人狩りに拍車をかけるが、その彼も宇宙船の事故で恋人を失っている。政府は秘密裏に『偉ぶっている人』だけを乗せて逃げる空飛ぶ新国立競技場を開発しているが、そもそも宇宙人たちは元々地球に住んでいた同じ地球の人で我々と同じ顔をしているし、彼等もまた母国に裏切られこの地球へ捨て去られたのだ。
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最後東京は壊滅するけど、やっぱり何も無かったかのように青春は続いていく。ここがまたシュールで良い。だって社会がどうなっていようとも、その人にとっての青春はその時だけのものだから。
結局のところ後章の「君は僕の絶対だから」が非常に大切になってくる。混沌とした世界だからこそ、身近な大切な人を守っていきたい。この純粋な気持ちに気付かせてくれる前後編合わせて4時間のアニメは、あのちゃんがぶちかます男言葉でお下劣な台詞を並べ立てるヲタ色強めの前半を乗り切るに値する唯一無二の秀作なのだ☆

この記事へのコメント

  • latifa

    ノルウェーまだ~むさん、こんにちは!
    これ、私も近く必ず見る予定です。

    漫画本は以前読んでいます(リンク入れました)、なかなかに良い作品でしたよね!誰かと分かち合えて凄く嬉しいですー!!

    とはいえ、内容を原作と映画版とは違っているかもなので、こちらの記事の途中は薄目で、ざーっと見ただけに留めておきました。
    夫と一緒に見る予定なので、しかも4時間だからお正月休みになりそうだけど、見たらまた再度お邪魔しますねー♪
    2024年12月21日 14:53
  • ふじき78

    あーもー、あのちゃんの声が奇跡的に合う。憑依してる感じか、感情が嘘に見えない。幾多りらなんて本職にしか見えない。
    2024年12月21日 20:32
  • ノルウェーまだ~む

    >latifaさん☆
    >
    きゃっほ~~!(おんたん風)もうね、アニメ見る人いないかな~と、この映画にコメントは無しを覚悟していたから凄く嬉しい!
    そしてリンクありがとう~早速拝見しましたよ☆
    どなたかのレビューでラストは小学校時代のパートで映画のラストと違うって書いてあったからずっと気になっていたの。
    ただそうなるとコミックの小学生パートの前の部分の最後はどうなってるのかな?っていうのも気になっちゃって…
    感想楽しみにしてますね!わくわくぅ~
    2024年12月22日 08:37
  • ノルウェーまだ~む

    >ふじき78さん
    >
    キャスティングの成功でもありましたね。
    普段は声優じゃない人が声をやるのを、あまり良くはとらえてなかったんですが、これはもう「あの」ちゃんありき!と思いましたよ。
    2024年12月22日 08:54
  • ノラネコ

    今どき珍しい「超セカイ系」、それも門出と凰蘭のシスターフッドに徹底して寄り添ったのが勝因でしょうね。
    そのために邪魔になる原作のラストはすっぱり落としているし。
    とりあえずこの企画が動いた時に、主人公二人のキャスティングした人に拍手を送りたいです。
    二人の歌も良かった。さすが本職。
    2024年12月22日 19:51
  • ノルウェーまだ~む

    >ノラネコさん
    >
    確か原作では小学生の頃のパートが最後と聞いてましたが、その後にもすっぱり落とした物語があったんですね?原作未読なのでますます気になる~
    普段は主役を声優使わないのがあまり好きじゃないんですが、こればかりはキャスティングが大成功でしたね!唯一無二のアニメになっていました。
    2024年12月23日 10:45
  • ノラネコ

    >小学生のパート
    いえ、原作の最終章は死んだはずの門出のお父さんの物語となり、映画とは全く違ったところに着地します。
    これはこれで面白いのですけど、シスターフッドの物語じゃなくなってるので、映画では変えたのでしょう。
    2024年12月23日 21:21
  • ノルウェーまだ~む

    >ノラネコさん
    >
    再びありがとうございます。
    なんと!?また別のパラレルワールドの話になるんですね?
    4時間と長かったのに、二人の話に特化したのは確かに正解ですね☆
    2024年12月24日 10:04
  • latifa

    ノルウェーまだ~むさん、あけましておめでとうございます!
    お正月はお仕事お休みですよね、ご家族でお過ごしかな・・?

    まだ感想は書いていませんが、お邪魔します。
    さっそく見ましたよー!

    >「ドラえもん」「パーマン」+「エヴァンゲリオン」+「AKIRA」+「青春胸キュン」×「社会派映画」

    言えてるわー!

    実は、あのちゃんって苦手な人だったので不安だったけど、全然大丈夫でした。お上手でした。

    映画版はコンパクトにまとめてあって、メインどころを(2人の絶対な関係)中心にして成功していたと思いました。面白かったです。

    ただ、漫画版のメカや街の背景が素晴らしくて、それが一番この作品の好きな理由の私としては、映画だとそういう部分のクールさが弱く感じてしまったんですよ。
    AKIRA等大友作品でもそうかもしれませんが、漫画ならではのすばらしさというか・・・

    ノルウェーまだ~むさん、去年は一杯色々なお話が出来て、すごく嬉しく楽しかったです。
    今年もどうぞ宜しくお願い致します♪
    2025年01月01日 08:17
  • ノルウェーまだ~む

    >latifaさん
    >
    順番逆になっちゃった…
    ね~!私もあのちゃんかぁ~と思っていたけど、見たらもうあのちゃんじゃなかったらダメだったんじゃ?って凄く思ってるwa(笑)
    原作も読んでいるlatifaさんが成功って言ってるから間違いないね!
    私としてはメカがすご~~い!爆発のシーンもすご~~!って感動していたけど、コミックはもっとクールなのね?
    そう思うと確かに学生のわちゃわちゃ長くて、その辺りのメカメカしさは薄かったのかな?
    レビュー凄く楽しみにしています!こちらこそ今年もよろしくお願い致します~☆
    2025年01月01日 10:28
  • latifa

    ノルウェーまだ~むさん、こんにちは!
    見ましたよー!
    さすがに4時間は結構大変でした。
    お正月休み中は夫はのんびりだけど、私は色々忙しい中だったから・・・。

    面白かったです!
    でも、あの2人の絶対な関係を全編通して描いている内容だと思っていたけど(漫画の方、再読しないと・・・。そもそも私の記憶が勝手にそう思っていた)
    映画を見たら後半は、おんたんと彼との部分に結構重きを置いてる気がしました。

    改めて、もう一度漫画を再読したいのだけれど、長いし大変だから腰が重いわ・・・。

    試写会に行かれたんですねー♪
    いいなー!
    2025年01月10日 10:03
  • ノルウェーまだ~む

    >latifaさん
    >
    やったー!原作も読んでるlatifaさんのレビューを楽しみにしていたわ☆
    そっか…原作では全編通してあの「二人」を中心に描いていたのね。
    そういう点では私は正直、後編は「あれ?彼氏の方を選ぶんだ?」という気持ちだったよ、確かに。
    試写会は久しぶりに行ってきました~♬
    そちらのブログこれから伺いますね。
    2025年01月10日 10:39

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