アマプラ配信☆クリスマス映画「ホールドオーパーズ 置いてけぼりのホリディ」噂通りの秀作

メリークリスマス!X’mas飾りも出さずに、ショートケーキで済ませた我が家ですが皆さんはどのように過ごされましたか~?

「ホールドオーパーズ 置いてけぼりのホリディ」2023年 アメリカ
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クリスマス休暇を楽しみにしていたアンガスは、母の再婚のハネムーンのせいで寄宿舎に残る羽目になる。生真面目で偏屈な歴史の教師ポールは、生徒たちの監督役を引き受けるが、休暇なのに厳しく指導と監督(監視)し益々嫌われていた。面白くないアンガスが反抗的な行動をとっていると…
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色々な事情で寄宿舎に居残りとなる子供たちは、本当に可愛そう…その上軍隊みたいに厳しくされたら、思春期の子供じゃなくてもムカついちゃうよね~
そのくせポール自身は常に昼間でも酒臭いという他人に厳しいタイプ。しかも日頃ウソは決して許さないと説教している自分が、そもそも大きな嘘を抱えているのだから、生徒たちからは当然のように校長や同僚からも煙たがられているのは仕方ない?
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ただ・・・最後の方になって明かされる彼の生真面目が故の辛い過去が明らかになると、ヤンチャなアンガスだけでなくポールが鬱の薬を飲んで世の中の理不尽で辛辣な攻撃から身を護るために「頑固で偏屈」を鎧にしていたと判明する。
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生徒と先生というくくりで接していては気が付かなかった、互いの抱える問題や感情や己の弱さが「人として付き合う」うちに見えてくる。

ラスト二人がこの学校で最も理解し合える同志となっても、口角も上げずにそっと笑み、ハグではなく熱い握手を交わして別れる。息子を亡くした料理担当のメアリーと疑似親子の様に黙って手を繋ぐ場面も、どちらも特別に感情を爆発させるほどの感動シーンを盛り込んでいないのに、ハラハラと溢れる涙は止まらないのだ。

この記事へのコメント

  • latifa

    ノルウェーまだ~むさん、こんにちは!
    我が家も子供が出て行った後はツリーとかクリスマスっぽい飾りつけ等しなくなったなあ。

    この映画、今時期見るのにピッタリですね。
    雪の風景、この時代の雰囲気等も素敵に映像化されていたし、
    もちろん内容も良いし。

    そうそう、先生の体質(体臭について)、初めてこの映画で知ったわ・・。
    先生にこれから一杯幸あれ!と願うばかりです。
    2024年12月26日 07:43
  • ノルウェーまだ~む

    >latifaさん
    >
    そうなの~クリスマス映画を何か見たい!って思っていたのに、なかなかチャンスなかったから・・・やっと見れたわ~
    冒頭のフイルムを使った映像からして70年代っぽくてとっても良かったよね☆
    latifaさんの所に書いてくださってたように、確かに生真面目な人ほど損をするのは古今東西みんなそうで、本人たちは特に辛い想いをしそうだからこれからの人生も心配だけど・・・良い嘘ならついても良し!と思えるようになって、彼はきっと今後は気持ちを楽に生きて行けるような気がしてます☆
    2024年12月26日 16:46
  • こんばんは。
    これは映画館で観たときすぐに今年のベスト入り~!!決定でした!(^^)!クリスマスに配信してくれて粋よね。私も再見しましたよ。

    冒頭のレトロなロゴといい、フィルム時代のような懐かしさを感じる映像も、1970年代の街や学校、オールドカー、ファッション、音楽♪
    懐かしいクラシック映画を観てるようでした。

    本作がデビューと言うアンガス役のドミニク・セッサも良かったよね。だんだんと年相応の表情が出てきて・・・。
    3人に幸せあれ~~!と願わずにはいられないわ。
    2024年12月26日 21:57
  • ノルウェーまだ~む

    >瞳さん
    >
    これってとっても評判良かったよね~?今年のベスト入りにする人多いのかも☆
    私は劇場公開時に観られてないけど、今年中に見ることが出来てアマプラさんに感謝だわ♬
    そうそうフイルムのようなレトロ感たっぷりの映像で、70年代をたっぷり満喫出来ました。
    3人がそれぞれの痛みをちゃんと心で受け止め、次第に互いを受け入れていく感じ、とっても良かったです。
    リンク貼ってくださってありがとう~早速拝見しますね!
    2024年12月26日 22:15
  • セレンディピティ

    まだ~むさん こんばんは。
    今日が仕事納めでした。やれやれです。

    この映画、瞳さんやlatifaさんのブログで拝見して、絶対に私好みだと確信しているのですが、まだ見ることができずにいて...
    冬休み中に見れるといいな。

    こういう性格に難ありの人って、実は何かしら理由がある...と最近になってようやくわかってきたような気がします。
    だからといって、受け入れることはなかなか難しいのですが。
    映画を見ていないのにわかったようなことを言うのはなんですが、この先生は自分の弱さをさらけ出すことで、かけがえのないものを得ることができたのでしょうね。
    クリスマスにぴったりの作品ですね。
    2024年12月27日 21:24
  • ノルウェーまだ~む

    >セレンディピティさん
    >
    それそれ!絶対セレンさんのお好みの作品よ☆
    そしてまさに仰る通り~~今まで一生懸命真面目に生きて来て、それがアダになって人生を棒に振ってしまった過去を「恨む」ことで、より偏屈に生きて来たけど、違う歩き方もあると若干18歳の生徒から学ぶんです。
    是非、冬休み中に見て~セレンさんの感想楽しみです!
    2024年12月27日 23:11
  • にゃむばなな

    肩書って所詮その人の一面でしかありませんもんね。
    面と向かって話すことで、その人が多角的に見えてくるから、その人の良さも分かってくる。
    それをしないのが誹謗中傷や差別へと繋がっていくのでしょうね。
    2025年01月03日 01:07
  • ノルウェーまだ~む

    >にゃむばななさん
    >
    本当にその通りだと思います。
    誰もが表面的な部分しか見られないことで、偏見を持ったりするものですが、人間同士お互いちゃんと見つめ合う事で見えてくるものがあるんですね。良い作品でした。
    2025年01月03日 23:26
  • ボー

    ワタシがマジメなのと、アマプラで無料なのとで、つい見てしまいました! …いいと思います!
    2025年01月13日 19:45
  • ノルウェーまだ~む

    >ボーさん
    >
    私も真面目だしアマプラ無料配信なので見ましたよ!
    良いお話ですよね~?
    2025年01月13日 23:08

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