どんなジャンルの映画も見る私が唯一見ないのが胸キュンドラマ。そんなどう見ても胸キュンテイストな美人&イケメンが、恐れずにボコボコに殴り合いまさに体当たりする社会派爽快学園アクションものがこの映画なのだ。
「勇敢な市民」1/17公開予定 公式サイト
かつてボクシングでオリンピック出場を目指してあと一歩だったソ・シミン(シン・ヘソン)は、高校の非正規雇用の教師として進学校へやってきた。校内では財閥の息子スガン(イ・ジュニョン)が全校生徒から教師までを牛耳って、好き勝手にいじめをしていたが、シミンは正規雇用を目指していたため見て見ぬふりをしていた。そんなある日…
上司には逆らわない、女性は可愛らしくしてろ、長い物には巻かれろといった昭和テイストな常識が、もしかすると今でも韓国には根強く残っているのかもしれない。
冒頭はコミック原作の如何にも胸キュンコメディーっぽく可愛い韓国女子キラキラ状態の彼女が、途中から豹変するこのギャップがオモシロイ。
正規雇用になりたいが為に身分を偽って『正義のネコ』となって悪を成敗する。
プロットとしては『仮面を付けて悪を成敗し、いじめに遭っていた生徒も勇気を出して立ち上がる』という想像以上でも以下でもない物語なのだけれど、何が凄いってこの美人女優とイケメン俳優が、「美」にがんじがらめになっている韓国で(私の勝手なイメージです)恐れずに『顔をボコボコに腫らして口からはダラダラと血を流してブサイクに、そして憎たらしくこの役を演じ抜いている。ちなみに血は流れるけどあくまでボクシングだからグロくないのでご安心を。
何しろムカつくいじめのボスを演じているイ・ジュニョンは元アイドル(今はソロ活動と俳優)だそうで、本来なら壁ドンでもしていればよいところを、よくぞこんな憎まれキャラをOKしたものだと感心しきり。
そのくらい心底ムカつける演技力はなかなかで、日本だったらすっかり演技派俳優の森田剛みたいなかんじ?将来が楽しみだわ☆
トレーニングを積んで臨んだシン・ヘソンの見事な飛び蹴りは必見!スタントかどうかは判らないけど、仮面を脱いでからも見事なアクションをキメている。
ちなみに役名のソ・シミンは韓国語で「小市民」のことらしく、実は学園アクションものの姿を借りているけど、財閥や官僚・上司に牛耳られている韓国社会に対する反乱を描いた社会派映画なのかも。
こんな大げさな格差社会なんてドラマの中だけかと思っていたけど、あのナッツ姫を思わせるシーンの数々はまんざら作り話なんかじゃないのかな?と戒厳令で荒れ気味の現状を憂えて韓国の小市民の皆様にエールを送りたい。
#イ・ジュニョン #シン・ヘソン #勇敢な市民
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この記事へのコメント
ふじき78
だって、、、羊羹な市民、、、だから。
ノルウェーまだ~む
うーん…このダジャレは・・・