「マイ・オールド・アス二人のワタシ」 2024年プライムオリジナル 瞳さん・真紅さんが強くオススメされていた作品

マイ・オールド・アス ~2人のワタシ~ - ミーガン・パーク, ダニエル・ベーカーマン, ブロンテ・ペイン, ミーガン・パーク, トム・アカーリー, マーゴット・ロビー, ジョシー・マクナマラ, スティーヴン・レイルズ, ミーガン・パーク, メイジー・ステラ, オーブリー・プラザ, マディ・ジーグラー, ケリス・ブルックス
大学進学を機に家を出る事しか頭になかったエリオットは、お別れキャンプの幻覚きのこでトリップし39歳の自分に出会う。彼女からやるべき事とやってはいけない事を諭されるのだが…
農場の手伝いが終われば川で全裸になって汗を流す・・・とにかく自然豊かな所での暮らしが素敵すぎる!
そしてこの大自然に育まれて伸び伸びと育ったエリオットが愛おしくて。18歳と言えばこんなかんじでしょう。何も怖いものはなく、家族はウザく、全能感に溢れている。
突如現れた未来の自分がそんな彼女に家族の大切さを教え、出会うなと言われたチャドからは『別れは突然やってくる』事を教えられる。
未来から自分自身がやって来るなんてSFの様でもあり、幻覚トリップなら見えているのは自分だけなのにちゃんと皆に姿が見えてる。この辺の謎も違和感を感じる事なく受け入れられるのも、この大地にはそんな器の広さがあるような気がしてくるのだ。
チャドと未来のワタシの涙の抱擁に号泣☆ 未来から来た自分が過去の自分に『その時を楽しむ事の大切さ』を教えられるのも秀逸で、素直に心温かくなる映画だった。
「ペルシャンレッスン 戦場の教室」(2022年) ロシア・ドイツ・ベラルーシ合作
latifaさんが紹介なさってて、ずっと見たくて心待ちにしていた作品。めっちゃ良かった‼

ペルシャン・レッスン 戦場の教室(字幕版) - ヴァディム・パールマン, ナウエル・ペレーズ・ビスカヤート, ラース・アイディンガー, ヨナス・ナイ, レオニー・ベネシュ
ナチ党に捕まり処刑の寸前、ペルシャ人になりすましたジルはアウシュビッツへ連行され、将校のコッホ大尉のペルシャ語のレッスンをすることを条件に命拾いする。デタラメなペルシャ語を教えつつ過酷な作業から外され優遇されていたが、ユダヤ人捕虜のリストを作成する業務で名前を消していく事に苦痛を覚え…
事実を基にした重厚なヒューマンドラマ。
普通に考えたら2000近くのデタラメ語を覚えておくのは至難の業!いつバレるかという恐怖にアウシュビッツでの生活の恐怖が増幅され息も苦しくなってくる。ユダヤ人たちは次々と撃たれて殺されるけど、グロいシーンは無い。ただグロく無かったらいいのかというと、そうでは無い現実がそこにはある。
思えばペルシャ語の本があるのにそれを「読む」事をしなかったのが不思議。ただ最後にはジルを信頼して友達の様に思っていたコッホ大尉が何故そんなにもテヘランに行きたかったのか?と考えると、12歳からコックとして働かなければならなかった生い立ちや兄との関係に思いを馳せてしまい、空港でのショックが気の毒に思えて来る。勿論その後に行われたであろう軍事裁判で相当の判決が下されるのは当然のことで…
連合軍からの聞き取りの席で、燃えてしまったユダヤ人リストの代わりに頭の中に記憶した2,800人の名前を延々と伝えるシーンは涙なしには見られない。
この記事へのコメント
latifa
わーい、ペルシャン~楽しく見れたみたいで良かったー!
すごく嬉しいわー(^0^)
この映画、私はここなつさんちで知って見るに至ったのよ。
全部が実話じゃないにせよ、すごいよね・・。
それと、そうなのよね・・・コッホ大尉がちょっと可哀そうに思ったな・・。(それだけのことはしてるとはいえ・・)
マイ・オールド・アス
面白かったけど、感想は書いていないの。
色々考えさせられる内容だったわ。
PS 地面師は先にドラマを見たの。だから内容は全く知らずに見たからドキドキでした。
後から読んだのはスピンオフ小説で、まだ原作は順番待ち中なんだー。
瞳
「マイオールドアス」良かったよねぇ♡
18歳の全能感!!あぁ~~!!確かにそうなのよねぇ。
>この大地にはそんな器の広さがあるような気がしてくるのだ。
ここもすっごく頷いちゃった。
自然豊かでとっても素敵な場所でしたね。ボートの解放感、湖であんな風に泳げるなんてね♪
「その時を楽しむ」私もこの映画で教えられましたよ(*^-^*)
「ペルシャンレッスン」うわ~、重厚で良さそうな作品ね。
絶対涙しそうな予感・・・・。仕事の休みの日に観ようっと。
セレンディピティ
my old ass ってずいぶん変なタイトルだな~と思っていたのですが
「年老いた自分」という意味があるのですね。
ストーリーを拝見して、見てみたくなりました。
今の私だったら、若い頃の私になんてアドバイスするかな~?
って考えてしまったわ。
ペルシャンレッスンも心に響く作品のようですね。
2800人もの名前を覚えていられるなんて...
(電話帳を丸ごと覚える)レインマンを思い出しました。
ノルウェーまだ~む
>
ありがとー!これ本当に良い映画だったよ!
コッホ大尉は完全に彼を信用していただけに、ちょっと気の毒だったよね。私の考えでは実は彼は文盲で、それで人からバカにされるのが物凄く嫌だったんだろうな~と思ったの。そうならざるを得なかった彼の人生を考えると、可哀そうなんだけど複雑よね。
ナチの部下も命令を最後まで遂行しようとして、逃げ出す上司を見て我に返るけど、どちらも一方的な悪として描かずに人間味を持って描いているところが良かったわ。
おー、地面師はドラマが先だったのね?かなりびっくりしたでしょう?
「マイ・オールド・アス」感想書かないのかな?
ノルウェーまだ~む
>
これね、ポスター見るとあんまりそそられなかったのに、お二人が激推しなさってるからと思って見て正解だったわ~!
ちょっとコメディちっくな部分もあったから、まさかこういう泣かせ方か~って不意を突かれて泣けちゃいました。
良く時間を巻き戻して…といった映画も多いけど、この映画で大切な事を教わった気がします。
「ペルシャンレッスン」はホントおすすめ!じっくり時間のある時に見てね☆
ノルウェーまだ~む
>
さすがセレンさん!英題の妙が気になったのね~
ワタシなんて何も気にせずで(笑)
私だったら若い時の自分に何をアドバイスするか?・・・うわ~色々考えちゃうなぁ。でも映画の主人公並みに割と全能感を持って謳歌出来ていた気がするから、そのまま突っ走れ!って言うかな~
「ペルシャンレッスン」の2800人はレインマンの彼の能力とはまた違って、歴史の重みをズシッと感じる大事なシーンなので、ネタバレしてしまって申し訳ないです~
ここなつ
「ペルシャンレッスン〜」素晴らしかったですよね。
魂を揺さぶる作品って正にこういう作品。
積み重ねの結果のラストがまたもう…ね…。
ノルウェーまだ~む
>
そうそう!ユダヤ人たちの名前を覚える動機はともかく、ご飯を配る時に一人一人を見て覚えていった・・・と言う点で、この映画の言わんとする人間の重みが伝わって本当に素晴らしかったです!
真紅
『マイ・オールド・アス』気に入っていただけたようでよかったです!
感想書いた甲斐がありました☆
『ペルシャン・レッスン』は緊迫感が半端なかったですね。
しかし二人がふたりにしかわからない言語で会話するシーンは一周回っておかしくもあり。。
ホロコーストにまつわる作品は尽きないですね。。語り継いでいかねばという使命感ゆえなのかもですが。
ノルウェーまだ~む
>
真紅さん本当にありがとうございました!選ばなかった作品が意外に面白いって、目の肥えた映画ブロガーさん発掘作品はやっぱり見逃せないですょね♬
そそそ、「ペルシャンレッスン」の二人が謎の言葉で盛り上がってる姿って、かなりシュールと思うわ。二人だけの世界があって、その二人の間に出来た絆が最後に崩されたときの大尉のショックは計り知れなかったかなと…
今あちこちで起きている紛争を想うと、やはりホロコースト関連は形を変えてもしっかり語り継がないとですよね。