「侍タイムスリッパー」(2024年)

侍タイムスリッパー - 安田淳一, 安田淳一, 安田淳一, 山口馬木也, 冨家ノリマサ, 沙倉ゆうの, 峰 蘭太郎, 庄野﨑謙, 紅 萬子
会津藩士の高坂は長州の男を討とうとした夜落雷に遭い、気付くと現代の時代劇撮影所に居た。幕府が倒れて既に140年経っていると気付き愕然とするが、撮影所で必死で頑張る助監督の優子の優しさに触れ、自分も斬られ役として生きて行こうと決意する。
ある日、大御所俳優から映画の敵役として抜擢されるのだが…
これは面白かった!どの俳優も長年時代劇の脇役として活躍しているとはいえ、主役級の人が一人も出てないのに、池袋1館だけの自主映画として上映された本作が、ここまでの評価を得て大ヒットしたのも納得の面白さ!
途中の意外な展開と、ラストのそう来るだろう♬が予想通りだったりするのもまた粋なもの。
過去の侍が現代の生活に戸惑う部分は最小限にして、自らを律して生きる武士らしさを貫く姿勢が非常に好感度高く、会津弁が抜けない高坂の実直さを山口馬木也が見事に演じて秀逸☆
「金色少年(ゴールド・ボーイ)」(2023年)

ゴールド・ボーイ - 金子修介, 港岳彦, 岡田将生, 羽村仁成, 黒木華, 星乃あんな, 前出燿志, 松井玲奈, 北村一輝, 江口洋介
沖縄有数の実業家の義父母を崖から突き落とした瞬間を、13歳の少年たちは偶然デジカメの動画で撮影していた。それぞれ不幸な生い立ちを背負って貧困から抜け出そうとしていた少年たちは、これを基に東のぼる(岡田将生)からお金を脅し取ろうと計画する。遂に妻迄殺害に及んだ東に詰め寄り…
不思議と昭和の2時間サスペンスを彷彿とさせる創りはわざと?
サイコパスの手からまだ幼いはずの13歳少年少女を何とか救いたいと願いながら見つつも、不穏な「予想外の展開」という予測は的中し(笑)ラストは嫌な気分になる…日本の作品らしくないな~と見ると中国のズー・ジンチェンの小説「悪童たち」が原作なのだそう。
岡田将生と少年が表裏一体となっているポスターは、ラスト「ゴールド・ボーイ2からの?」を表しているのかも。怖い怖い~
この記事へのコメント
ふじき78
ショートケーキって、今でも手を出せないほど高くないけど、食べて美味しくないとまず感じないというメニューだから、ピッタリですね。
ふじき78
岡田くん、いい人も悪い人も卒なくこなせて偉いわあ。
ノルウェーまだ~む
>
ふふふふ、美味しいものもあるのでしょうが確かに微妙なラインですよね。そのへんのショートケーキっていうのが絶妙でした🎵
ノルウェーまだ~む
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岡田将生クンはわりとへなちょこな良い人を演じる事が多いけど、悪役も見事でしたね~こわいこわい…
latifa
「侍タイムスリッパー」は私も凄く楽しみにしている映画なの。
配信始まってくれたよね。
夫と一緒に見ようと思って、なかなか予定が合わず・・・
ちかじか見たら、また戻って来ますね。
ゴールド~は私は全く期待してなかったせいか、面白かったです。
でも、最初の方から、なんとなくいやーな予感しましたよね。
続編作る予定で1作目を作ったものの、それほど話題にならなかったっぽい(私が知らないだけかもだけど・・)から、2は作られないのかもしれませんね。
ノルウェーまだ~む
>
私も久しぶりに夫と配信見たのよ~凄く楽しんでたわ☆
是非latifaさんの感想楽しみにしてます!!
ゴールド~はやっぱり続編は作るつもりでいたのね~?
latifaさんの勘が当たって犯人は彼だったけど、意外性よりもそういった犯人像に日本ではちょっと嫌悪感があって、何とも言えない気分になっちゃうよね。それで続編なかったのかも…
2を作るとしたら彼が大人になって岡田将生演じる東のようになっていく・・・って感じなのかなと勝手に想像しましたww
ノラネコ
新人監督の熱血な時代劇と、大ベテラン監督の不穏な現代劇。
どちらも去年の日本映画に、強烈な爪痕を残した作品でした。
侍タイムスリッパーの安田淳一監督は、これでコメ作りも続けられることでしょう。
ここなつ
「侍タイムスリッパー」は観る前はそれほど期待していなかったのですが、とても面白かったです。やっぱりロングランする作品って理由があるんですねー。
話の展開も良かったし、失われていくものの哀愁も沁みました。
「ゴールドボーイ」…岡田将生クンのあまりの下衆さに戦慄を覚えましたよ。でも、もっと下衆いのが…っていうのが結構私には意外な展開でした。
瞳
「侍タイムスリッパー」コメントありがとうございます。
面白かったですねぇ。
脚本も素晴らしかったし、俳優さんたち、ほんと、スター級の方はいないのにみなさん、とっても良かった。
ショートケーキのシーンは思い出してもじーーーんとして、スイーツ食べるたびに「ありがたいわ~~」としみじみ味わってます(*^-^*)
京都に修学旅行に行った孫ちゃんが、太秦映画村が一番面白かった!!って言っていたので、今度いっしょに観てみようかな(笑)
にゃむばなな
時代劇に携わってこられた方々は、武士の想いを繋いでくれた方々。その先人たちへの感謝の気持ちが溢れんばかりでしたよ。
ノルウェーまだ~む
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お米の高い今、監督がお米造りを続けられるようにヒットして本当に良かったですよ。日本の未来は明るい?
「ゴールド・ボーイ」との2本は渋かったですか⁉意識してなかったけどww 作品それほど話題では無かったように勝手に思ってましたが、強烈な爪痕残してたんですね~
ノルウェーまだ~む
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「侍~」はホントその通りですね。やっぱりヒットする本当に良い作品っていうのは人気イケメン俳優を使って派手に宣伝したものじゃなくて、こういう内容がちゃんと面白い作品なんだな~ってしみじみ思うよね☆
失われていくものの哀れが心に沁みると同時に、現代にも通じる武士道の潔さに心打たれました。
その真逆の「ゴールド・ボーイ」に登場する人物たちの下衆さのハンパ無さに震えましたよww
ノルウェーまだ~む
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お孫ちゃんたちの修学旅行は京都の映画村なのね?!英才教育すばらしい~日本の良き文化を子供たちに伝えていってほしいね。
スイーツ!ほんと安いケーキは味がイマイチとか言っちゃいけないですね…反省はんせい。
スター級の人が一人もいなくてもしっかりヒットするような、こういう映画ほんと良いな~って思いました☆
ノルウェーまだ~む
>
本当にその通りですね~
斬られ役は武士の想いをしっかりと受け継いでくれた、まさに武士そのものなのでしょうね。
『太秦ライムライト』は実は未見なのですが、凄く見てみたくなりました!
セレンディピティ
どちらも知らない作品でしたがおもしろそう!
アマプラで配信されているのですね。
近いうちに見てみます。楽しみ♪
無名の俳優さんたち?が演じていて大ヒットするということは、俳優の人気にあやかって、ではなく本当に作品自体の実力ということですから、これは期待したいです。
ゴールド・ボーイは怖い作品なのですね。
後味が悪そう?ですが、サスペンス好きなので、こちらも見てみたいです。
latifa
やっと見ましたー。
面白かった!期待高まっていたから、大丈夫かな・・って思ったけど、全然平気だった。
知らない俳優さんばかりの邦画見るのって久しぶりだけど、ナイスキャスティングだったし、殺陣もカッコ良かったし、ほろっとさせる処もあって良く出来た映画でしたね♪
主役の山口さんを、他の映画でもまた見てみたいなー。
ノルウェーまだ~む
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そうなんです~脚本のうまさというか、人気俳優に頼ってない武骨なのにしっかりと楽しめる作品なの~
それはひとつ前にご紹介した「陽が落ちる」もそうなんだけど、こちらはよりコメディ色が強くて楽しいんです。コメディと言ってもふざけたコメディじゃないところも好感度大!期待し過ぎない程度に楽しんでもらうのが良いかも☆
「ゴールド・ボーイ」は多分後味(真犯人が判った辺りから)の悪さはかなり後引く感じなので、サスペンスお好きでもセレンさんにはちょっとオススメできないかな…
ノルウェーまだ~む
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うんうん、主役の方が本当にいい味を出していて、今まで主役したことなかったとか不思議なくらいだったよね。
大河ドラマにも出ていたらしくて、意外と良く見ていたんだな~と…
期待高くなりすぎると意外とイマイチに感じるのに、それでも平気なくらい面白かったの良かったわ☆
今からそちら伺います~
きさ
「ゴールド・ボーイ」には戦慄、金子修介監督は大学は教育学部で、こんな映画撮っていいのかとちょっと迷ったとか。
ところで、So-netブログが突然終了。連絡は来ていた様ですが、全く気付かず。
全て消えてしまいました。参ったなあ。
ノルウェーまだ~む
>
あ!やっぱりそうだったのですね?
きささんの所でコメントを入れようと見てみたら無くなっていたのでビックリしていたところです。
ブログの復活、楽しみにしてますよ~
ボー
ちゃんとできているが、スターがいないぶん、自主製作映画的とわかる。
ノルウェーまだ~む
>
この自主製作映画的な感じがまた良かったですよね☆
スター使って大金使わなくてもちゃんと映画撮れるんですね!