ネトフリ配信☆邦画版「ぼくが生きてる、ふたつの世界」

昨年秋公開で配信を楽しみに待っていた作品。早くもネトフリで配信になっていたyo
評判通りの良さで、時々溢れる涙が止まらないww

「ぼくが生きてる、ふたつの世界」 公式サイト
ぼくが生きてる、ふたつの世界 - 呉美保, 港岳彦, 吉沢亮, 忍足亜希子, 今井彰人, ユースケ・サンタマリア, 烏丸せつこ, でんでん
ぼくが生きてる、ふたつの世界 - 呉美保, 港岳彦, 吉沢亮, 忍足亜希子, 今井彰人, ユースケ・サンタマリア, 烏丸せつこ, でんでん
両親とも耳が聞こえない家庭で育った大(吉沢亮)は、小学校へ上がるとそんな環境を恥ずかしく感じていた。母の通訳をすることに嫌気がさし、宮城を出て東京でバイト生活を始めるが…
この映画の凄い所は何といっても「両親共ろうあで息子がコーダとして成長していく」事が、可哀そうとか色々な困難があるとかそういうことを描いていないと言う点。
それは「コーダあいのうた」「エール!」とは真逆のアプローチだ。
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あくまで愛情いっぱいに育てた息子が反抗期を迎え家を飛び出して自立を目指していくが、故郷に帰って親の有難みを実感する…という、母子(親子)の物語に徹している。この映画の素晴らしいところはココ!
ろうあの両親は決して裕福ではないけれど、普通に生活し、息子を塾にも通わせ、私立高校を卒業させて、一人暮らしになれば箱一杯の食料を送る普通の両親であって、決して特別不幸でも障害者として卑下することも無いごく普通の家庭なのだ。
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何しろコーダである事より、じいちゃんが元やくざ者?で自分たちの娘が耳が聞こえず生まれたのに中学2年まで普通学級に通わせ子供と手話で話したことが無い(手話をしようともしていない)こと!(笑) この『そんなに気にしていない』感じがある意味この家族をのびのびとさせている。
特別視することはある種の差別であるとこの映画は訴え、どの家にもよくある自然な親子の成長をほっこりと見せてくれることで、息子が家を離れてたまに帰省するという普通のシーンだけなのに涙が止まらなくなるのだ。