アマプラ配信☆洋画編「午後10時の殺意」「不思議惑星キンザザ」「ラストブラックマン・イン・サンフランシスコ」

家族が松山に居るのに、GWは何故か東京の留守宅に帰省するという息子www
東京程ではないけど混んでると思われるGWは出掛けもせず実家の庭仕事ばかりなので、せめて配信映画を見ようかな☆

「午後10時の殺意」 1974年アメリカ
午後10時の殺意私は殺される! [DVD] - クロリス・リーチマン, ローレンス・ラッキンビル, E・W・スワックハマー
午後10時の殺意私は殺される! [DVD] - クロリス・リーチマン, ローレンス・ラッキンビル, E・W・スワックハマー
自宅で殺されていた女性の夫が容疑者として逮捕された。始めてのを陪審員を引き受けたスーザンは、証言を聞くうちに自分の夫のジョンが不倫の末女を殺したと気付いて…
古い映画ならではの荒削りな感じはあるものの、無駄な間などはあまり無くどんどん引き込まれ、法廷劇を挟むも飽きることなく最後までドキドさせてくれる。
そこまでプレイボーイには見えない夫だったけど、事件後不敵な笑みをえかべたり、必要以上に奥さんにベタベタしたりと、その狡猾さが恐ろしすぎる〜

不思議惑星キン・ザ・ザ」1986年ソビエト連邦時代のジョージア製作
不思議惑星キン・ザ・ザ(字幕版) - ゲオルギー・ダネリヤ, スタニスラフ・リュブシン, レヴァン・ガブリアゼ, エヴゲーニー・レオノフ, ユーリー・ヤコヴレフ
不思議惑星キン・ザ・ザ(字幕版) - ゲオルギー・ダネリヤ, スタニスラフ・リュブシン, レヴァン・ガブリアゼ, エヴゲーニー・レオノフ, ユーリー・ヤコヴレフ
自分を宇宙人と名乗る裸足の男性に靴下をあげたマシコフと学生のゲデバンは、彼の持っていた空間移動装置でうっかり不思議な惑星へ転送されてしまう。持ち物と引き換えにポンコツの宇宙船に乗せてもらうが、先々で騙され置き去りにされる。燃料の元になるマッチを地球で入手するとを約束し、何とか支配階級のアジトに潜り込むのだが…
マッドマックス風のボロボロ衣装の宇宙人たちがクー!とキュー!しか言わない第1章は、あまりにナンセンス過ぎて正直途中眠くなる。眠くなるコメディって!
謎の脱力系コメディなのにコメディとして笑わそうとしてなくて、実は社会派?な部分が分かってくる第2章は物語が動いてぐんぐん面白くなってくる。これは80年代後半のソ連で役人による搾取を表しているようでもあり、当時ゴルバチョフによるペレストロイカで一部の者だけが富を得る資本主義の始まりの閉塞感を表現しているようにも取れる。
何度騙されても騙した相手を律儀に助けに行ったり、無償で差し出した物が後に自らを救う事になる冒頭の伏線回収を見ると社会主義を賛歌しているようにもとれる。パパン大絶賛☆クー!

「ラストブラックマン・イン・サンフランシスコ」2019年アメリカ
【Amazon.co.jp限定】ラストブラックマン・イン・サンフランシスコ(ミニポスター付) [DVD] - ジミー・フェイルズ, ジョナサン・メジャース, ロブ・モーガン, ダニー・グローヴァー, ジョー・タルボット
【Amazon.co.jp限定】ラストブラックマン・イン・サンフランシスコ(ミニポスター付) [DVD] - ジミー・フェイルズ, ジョナサン・メジャース, ロブ・モーガン, ダニー・グローヴァー, ジョー・タルボット
介護士として真面目に働く黒人のジミーは、祖父が建てたサンフランシスコの高台にある瀟洒な洋館をいつも気にかけていた。住民の留守にペンキを塗ったり庭を勝手に手入れして怒られていたが、いつかこの家を買いたいと奔走するが…
冒頭から絵画のような画作りで詩のように美しい映画。以前息子がオススメしてたのだけど、いかにも息子が好きそう〜(笑)
ちょっと「ムーンライト」を思わせる様な?
主演を演じているジミー本人の子供の頃の体験を親友ジョー・タルボットが監督・脚本で製作しているそう。初監督作品とは思えない素晴らしさ。
とは言え主人公にちょっと共感しにくい部分も多いのは作り手の思い入れがやや暴走しているからかな…
ただ、低地の公害地域に追いやられた黒人たちも、自らがステレオタイプな黒人像を演出しているところがあり、クラシックな服装で真面目に生きる主人公が悪ぶって「ヘイ!ニガ」の言い方の練習したり、海賊版を売って稼ぐ父親に何故かスケボーは禁止されてたりと、可笑しみと共に、差別をそっと訴えてるところは秀逸。

この記事へのコメント

  • セレンディピティ

    まだ~むさん こんばんは。
    今は松山でおすごしなのですね。
    庭仕事たいへんですが、腰など傷めないようお大事になさってくださいね。

    午後10時の殺意、ご覧になられたのですね。
    古い映画なので、映像が粗くてちょっと見難いのだけれど
    コロンボとかの昔のテレビ映画を思い出すテイストがなかなか楽しめました。
    家ではよき夫を装いながら、平然と家族を裏切り、愛人を亡き者にする冷酷さが恐ろしかったです。

    あとの2作は玄人好みの渋い作品ですね。
    ラスト・ブラックマンは比較的最近の作品なのですね。知らなかった...。見応えありそうです。
    2025年05月04日 19:38
  • ノルウェーまだ~む

    >セレンディピティさん
    >
    はーい、今松山なんですよ〜今日はみかん山に新茶を摘みに行ってきたわ☆腰と膝、気をつけなくちゃ!あと剪定バサミもね(笑)
    「午後10時の殺意」は古い映画の良さも楽しめるし、古い映画にしては変な間延びとかなくてとっても面白く見られました♬
    「ラストブラックマン〜」は、はじめ主人公のやってる事とかちょっと理解しがたい感じなんだけど、映画全体を通して、労働力としてこの町(国)を作ってきた黒人たちの誇りや自ら甘んじて生み出してる差別を訴える社会派のドラマになってました(パット見分かりにくいんだけど…)
    2025年05月05日 16:18
  • ふじき78

    キン・ザ・ザ

    キン・ザ・ザはダメっすね。何か肌に合わない。ロシアとかソ連圏の映画は大体テンポが合わない。
    2025年05月06日 20:30
  • ノルウェーまだ~む

    >ふじき78さん
    >
    ソ連圏だからなのか?古い映画映画だからなのか?私このナンセンス感はどうにも肌に合わないんですよねwwwちなみに夫は大好物です(笑)
    2025年05月06日 22:03
  • まだ~むさん、こんばんは。
    松山ではお庭仕事、お疲れさまでした。GWあけて、東京へ戻られたのかしら。

    「午後10時の殺意」コメントありがとうございました。
    古い映画なので映像とかも荒かったですけど、法廷ものとしてもサイコサスペンスとしてもなかなか面白かったですよね。
    そうそう、全然プレイボーイに見えなかった~(笑)しかも杜撰すぎるよね。
    でも謎の自信に溢れてて・・・あの口癖とかもゾゾゾ~~とさせるものがありましたね。
    2025年05月07日 20:12
  • ノルウェーまだ~む

    >瞳さん☆
    >
    GWはいかがお過ごしでしたか〜?お孫ちゃんが来ててお忙しかったかな?
    私は予定を伸ばしてまだ松山におります〜GWに巣篭もりしてたので、これからお天気見ながら少し愛媛を楽しんで帰るつもりです。
    「午後10時の殺意」は昔のイケメン?とかプレイボーイの基準が今と違うってのもあるのかもね?そんな事も楽しみながら見ました〜
    2025年05月08日 09:47

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