アカデミー賞でも国際長編映画賞と長編アニメーション賞の2部門を受賞したということでずっと気になっていた作品。
latifaさんが監督の2作品を紹介されてて、今年公開なのに早くも配信になっていたので見てみることに…
「Flow」 2025年ラトビア・フランス・ベルギー
洪水で水の底に沈もうとしている世界。帰らぬご主人を待ってるネコは助けてくれたイヌと一緒に流れて来た小さな帆船に乗り込み旅に出る。少しずつ増えた生き物たちと次第に協力し合うようになっていくのだが
非常にほど良いデフォルメで描かれた動物は、その動きが実にリアル。これはラトビア出身でクリエーターの監督が実際に飼っている猫をモデルにしているのかな?
ちなみにネコの声は音声さんが飼っている猫を追い回して録音した様子ww
猫好きの人あるあるだけど、犬はちょっとおバカで猫が賢く描かれている(笑) そのどちらもとてもリアル~
ノアの箱舟に乗り合わせた生き物たちが次第に力を合わせていく過程は、哲学的で深い。ただそのメッセージは明確に示されない為、猫好きには辛い結末が待っているけどその点は作品の全体と同じ様にふわりとFlowしている?
私の考えでは大きな白い鳥を追って高いにょっきりした島を登っている時、もしくは浮き球にしがみついて寝ちゃった時には既に天国に召されていると思われ…
「away」 2020年ラトビア
「Flow」の監督でもある新進クリエイター、ギンツ・ジルバロディスがたった一人で3年半かけて創ったアニメーション。各国のアニメ映画賞で8冠受賞。
飛行機事故で一人生き残った少年は黒い巨人の影から逃れながら地図にあった街を目指して旅をする。
ギンツ氏の初作品でこのクオリティ!「Flow」同様全編に渡って台詞なしなのだけど、まだ手作り感の残る素朴な絵がかえって印象深く心に残る。
こちらはかなりはっきりしたメッセージがあって、少年が様々な畏れ・孤独・不安・恐怖・困難を克服し成長していく物語。それと同時に一緒に旅する飛べないヒヨコやマイペースな亀などは、ラトビアを含むバルト三国の擬人化(擬動物化?)で巨大なロシアの黒い影から逃れている様子にも見えなくもない。豊富な間欠泉の資源の水を飲むflowでも登場の黒猫ちゃんたちは、巨大な影に取り込まれつつあるウクライナなのか?
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この記事へのコメント
latifa
ご覧になったのねー。
>ラトビアを含むバルト三国の擬人化(擬動物化?)で巨大なロシアの黒い影から逃れている様子にも
>黒猫ちゃんたちは、巨大な影に取り込まれつつあるウクライナなのか?
すごい!! 私ったら全くそういうのに気がつかず、ぼーっと見てしまったけれど、言われてみればそういう意味も含んでいたのかもしれません。
ノルウェーまだ~むさんは今迄にも何度も、そういう深い処に気がつかれている事があって感心するわー。
監督さんは猫好きなのかな? ワンコも可愛かったけど、メッセージ性も含めつつ、お子さんでも楽しめる様になっていて良い出来でしたね。
ふじき78
awayはそういう地政学的な事は全然、気にしなかった。そうね、そういうのはありそうね。
ノルウェーまだ~む
>
いやいや、変に深読みするのが好きなだけで…
というかシンプルなアニメーションで、ただ少年の冒険物語を描いているだけなら、これだけ各国で絶賛されたり受賞したりはしないんだろうな~と思って深読みしたのでした。
特にアニメーションって、画面の全てを自分で絵を描くわけで、そこには偶然不要なものが映り込んだりとかって無いのよね。
となると、動きひとつ、表情一つ、物語一つとってもすべて計算して描くので、こういったシンプルなものほど裏側にメッセージが隠れている様に思うのです。
動物たちとっても可愛かったね~♬
ノルウェーまだ~む
>
awayは少年の成長物語として見るだけでも充分良きと思います~
ただ飛行機事故のシーンでも彼だけパラシュートを付けているのがいかにも不自然に感じたので、ちょっと穿った目で見てみました。
セレンディピティ
どちらも大人のためのアニメ作品といった感じですね。
日本のキラキラアニメと比べて、抑えた色調とかわいくデフォルメしていない絵柄にほっと落ち着きます。
ラトビアのアニメ、どころか映画も見たことがないかもしれません。
裏に隠されたメッセージを想像しながら見るのもまた、大人ならではの楽しみですね。
ノルウェーまだ~む
>
そうなんです~大人のアニメでもあり、絵本をめくるように見る子供にもしっかり楽しめるアニメーションになっているんじゃないかな。
キラキラすぎるカワイイだけの日本のアニメとはかなり違うよね。
隠れたメッセージは国や宗教の違いで、かなり印象が変わってくるのかも。
キリスト教に造詣が深いセレンさんに是非考察を伺いたいわ☆
ノラネコ
昨年の映画祭以来、4回ほど見ましたが、見る度に新しい考えが頭に浮かぶんですよね。
唯一無二のスタイルでした。
ノルウェーまだ~む
>
4回ですか⁉ でも4回見ても楽しめるし、4回見ても新しい発見があるなんて、それこそ唯一無二ですよね♬
そういうところがこの監督の良さなんでしょうね☆
ボー
ノルウェーまだ~む
>
ちょっと鳥さんは神がかっていましたよね。宗教的に何か意味があるのかも?って思いました。
にゃんこは泳ぎが苦手なのに、途中からスイスイ泳いでみんなの為にお魚取ってきてあげたりしてたでしょぅ?もうあの辺であの世かな?と…
SGA屋伍一
猫じゃなくて犬ですけど、『スーパーマン』の犬は監督の愛犬がモデルだとか
ノルウェーまだ~む
>
ラトビアは聞いたことあるけどどこだっけ?の代表格の国ですね(笑)
そう言えばスーパーマンのワンちゃんもヤンチャそうね☆