乱暴に言うと「ヤッバ! クソ面白い!」
「爆弾」 公式サイト
酔っぱらって逮捕されたスズキタゴサク(佐藤二朗)は霊感があると言って爆弾の話をする。予告通りの時間に爆発したことで騒然となり、1時間おきに爆発する爆弾の存在をのらりくらりと話す彼に、捜査本部から駆け付けた清宮(渡部篤郎)と類家(山田裕貴)も翻弄されつつ…
取調室の緊迫した状況にドキドキ、人を食ったような話をして刑事たちを術中にハメていく様子にハラハラ、警察上層部の頭の固さにイラつき、見事に爆破されてしまう展開に落胆する。
こうして心臓が持たないのでは?と思う様な動悸がハンパない時間が丸々2時間続く。
人はジェットコースターに乗るのも恋をしたり不倫したり胸キュン物を見たりホラー見たりするのも同じアドレナリンが出ると言うけど、仕事してる時のプレゼン前のドキドキも同じなら、人間が渇望する胸の高まりを仕事中も楽しめばいいんだ?なんて観ながらふと思ったり。
そんなまるで劇中の類家と同じように、犯人から突きつけられた難問を「解き明かす」勝負でアドレナリンを「放出」している観客は、タゴサクいや監督の術中にしっかりハメられたという事なのでしょう。ちなみに今作では多くの死傷者を出した点で警察は完敗なわけだけど。
ちなみにタゴサクと類家は同類でありながら確実に一線を引いて彼方側へ行かないのは『世の中を破壊するより、破壊を防ぐ方が難しい』から。この難しい事をやってのける方がずっと面白いと。
原作は「このミス」で1位を獲った呉勝浩のミステリー

爆弾【電子限定特典付き】 (講談社文庫) - 呉勝浩
原作との違いは文系の伊勢の家庭環境と、不祥事で自殺した長谷部の心理描写が割とカットされていたことだそう。(原作は未読)
その点がまさにこの映画でちょっと腑に落ちなかったところ。周辺の詳細は省いて、映画では取調室の類家との攻防戦にスポットを当てているようだけど、タゴサクが伊勢に語った過去話だけでなく何もかもが『嘘』だったのか?『真実』もあったのか?とにかく見ているこちらも翻弄されっ放しとなるのだ。
すべてが真実か嘘か判明しないまま、最後の爆弾を観客それぞれに仕掛けられた形で映画は終わり、めちゃめちゃ面白かったのに大きなフラストレーションが遺される。
個人的には我が子を守るために我が子を粉々に吹き飛ばせるのか?あれだけ賢いタゴサクの本当の目的は何だったのか?何故逮捕されても口を割らないのか…?が気になる~
全てはもしかすると続編「法廷占拠 爆弾2」へ向けて仕掛けられた罠だったのかも?

法廷占拠 爆弾2 - 呉勝浩
この記事へのコメント
ここなつ
確かに伊勢や長谷部の心象心理が割愛されていると腑に落ちない部分が多くなりますよね、うなづけます。
伊勢と矢吹の関係も単なる同期?ライバルなのかよく判らなかったし…
しかしタゴサクのドアップは凄かったですよね笑笑
Take-zee
昨日で各地の菊花展やコスモスフェスタも終わって
殺風景な季節になりますね 😞
ノルウェーまだ~む
>
そうそうそう!あんなに画面いっぱいのはみ出す勢いのアップとは思わず、狭めの会場の前の方の席しか無くて、正面見てるとちょうど前歯になっちゃうの(爆
伊勢との会話の所とかも、どこまでが妄想?嘘?真実?なかんじで、それがタゴサクの罠だったとしても、観客も欺かれたままでしっかりモヤモヤを残しましたね~
ノルウェーまだ~む
>
そうだったんですね?せっかくの三連休も混雑を考えたら、どこにも行く気力が出なくて、菊もコスモスも紅葉も近所なのにイチョウ並木も見ずじまいでした。
shun
ノルウェーまだ~む
>
佐藤二朗さんの圧は凄かったです~
みち
腑に落ちない点があるとモヤモヤしますね。
息子が小さかった頃ハリーポッターを観に行ったんですけど、
息子だけが原作を読んでいてひとり納得していたのを思い出しました^^
ノルウェーまだ~む
>
あら!ハリポタシリーズは原作を読んでなくても充分楽しめませんでしたか~?
ただ原作の方が大抵のお話は細かく描写されていたりするから、気になる点はちゃんと解消されたりしますね。
こちらの原作ももっと詳しいようです。
ノラネコ
ヒットしてるから続編も映画化されるかも知れませんね。
ノルウェーまだ~む
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そうなんですよ~事件の背景が置いてけぼりになったので、これは是非続編によって解き明かしてほしいですね。
とにかく今回は二人の取調室バトルが素晴らしかったです☆
shun
ノルウェーまだ~む
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こちらこそコメントありがとうございます。善き新年をお迎えになっていらっしゃると思います。
今年も美しいお写真拝見するの楽しみです☆
ふじき78
とは言え、生きてる子供を活かす為に、死体を吹き飛ばすのだけど、実行自体はタゴサクがやってるので、あそこまでみたいなのは母親は意識してなかったのかもしれない。
ノルウェーまだ~む
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自分では予測してなかった方法だったかもだけど、最終的に母は取調室でも知らぬを通しているっていう点で、我が子を手に掛けた人がそこまで出来るか、母の立場としては何ともやるせないのでした。