香港返還後から中国の検閲が入ることですっかり衰退した香港映画。つまり検閲の入った映画はどういう風な物語になるのかが良く判る、とても興味深い謎の違和感を楽しむ映画だった!
「フォックス・ハント」 公式サイト 12月26日公開予定
174憶円の詐欺で7年国外逃亡しているイーチェン(トニー・レオン)はパリで優雅に暮らしていた。経済犯罪捜査官のイエ・ジュン(ドアン・イーホン)はフォックス(狐)・ハントと言うチームを組んでパリへ乗り込むが、買収されたパリ警察に阻まれ…
鑑賞後に登壇した映画評論家のくれい響氏によると、「ラスト・コーション」以来にはなるけど、トニー・レオンはこのところ悪役が続いているそう。
実際の事件がモデルでその1つはアメリカに逃亡した人物と、もう一人はバイアグラの王と呼ばれた人物なのだけれど、さすが彼が演じるとクールでスマートで格好良くて、トニーファン向けのサービスもたっぷり☆
ド派手なカーチェイスも本当に車をぶち壊して街中を疾走するところは迫力満点。手に汗握る逃走劇も用意されていてるけど、実話ものだからか話をなぞっている感が否めない。
そして法廷のシーンや色々なところが何故か「かくかくしかじか」で済ませている?
パリ警察が買収されてたかと思ったら、中国警察のイエと酒を酌み交わしたら途端に仲良くなって強力してくれるようになったり、脚本がかなり甘い(笑)
そしてあんなに格好良かったトニー・レオンは最後捕まって、白髪も目立つしょぼくれた感じで中国へ移送されるシーンと、殉職した女性刑事の遺骨が飛行機から運ばれ父の元へ戻されるシーンが短い上映時間のラスト長めに用意されている。
くれい氏の解説で良く判ったのは、それがザ・中国映画なのだということ!2014年に中国で習近平によって海外逃亡した人を捕まえ公安警察が頑張っている、完璧に勧善懲悪で悪人は必ず捕まえて連れ帰る・あと殉職した人は英雄とアピールしたかったという事らしい。
幽霊ダメ・残酷物ダメ・魔術もダメ・政府を批判出来ないのでどうしても時代劇が多い中国映画。
成る程…検閲が入ると題材が面白くてもこうなっちゃうんだ~(笑)
単純なお話がお好きな人には十分楽しめるし、そうでない人も検閲映画と言う新しいジャンル?を楽しんで☆
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この記事へのコメント
夏炉冬扇
ノルウェーまだ~む
>
ありがとうございました。
angie17
なかなかショッキングな内容だったけど、
トニーレオンが超・色男だった記憶が・・。
あれから随分、時間が経っているけど、それ以来の悪役で登場なのね。
中国検閲かぁ・・それを考えた事がなかったので、今後の映画鑑賞の参考になります。ありがとうございます。
ノルウェーまだ~む
>
それ以来悪役が続いているっていう事なのかな~
そうなんです!今の時代、検閲が入る映画がつくられる事って、意識したことが無かったので、ある意味とっても興味深くて。
そう言う視点で見ると警察賛歌な作り方が物凄く納得でウケたのでした~☆
Take-zee
気温20度まで上がるなんて予報でしたが雨で
寒いです ☃
ノルウェーまだ~む
>
寒いですか?原宿では半袖の人を見かけましたよ~
JUNKO
ノルウェーまだ~む
>
まあ、何をご覧になったのでしょうか?霧雨もまた映画を見るにはうってつけですね☆
小米花
そういう目で映画を見たことがありませんでした。
香港映画はあまり好きではないですが、トニー・レオンなら見てみたい気もします。
検閲映画と言う新しいジャンル?面白い考え方デスネ!!
ノルウェーまだ~む
>
私も出会ったことが無かった(あったけど知らなかったのかもですが)検閲が入った検閲映画、これ新しいジャンルってことでどうでしょう(笑)
スマートでクールなトニー・レオン健在でした!
Take-zee
アマチュア無線でフォックスハンティングという競技が
あります。 無線を使った鬼ごっこです (*^_^*)!
ノルウェーまだ~む
>
それは楽しそうです!キツネ狩り?ですかね。
ここなつ
試写会でご覧になったのですね!イベントの解説も納得納得。だから面白かったけどそこそこだなぁ、と感じたのはそういうことだったのねー。
そしてトニー・レオンはやっぱり悪役よりも良い人を演じて欲しいのだわぁ。
ノルウェーまだ~む
>ここなつさん
>
こちらこそ今年もどうぞよろしくお願いいたします~
そうそう、こうやって映画評論家の方の解説を聞いたことで、ストンと腑に落ちたの。なんとなく「そこそこ」になっちゃってるの、それが理由だったのよね~
トニー・レオンは悪役が続いているって話してたのだけど、会場では「内緒だけど…」の前置きで「アンディ・ラウはもうこの監督の仕事は断るけど、トニー・レオンは本当に良い人で断れない」と言ってましたよ。やりたくない映画も引き受けちゃう人の良さがあるらしいです。