劇場鑑賞「エディントンへようこそ」☆コロナ禍のマイルールが続く世界

派遣期間中はともかく年末年始も映画館に行けず、1/5によっしゃー!と映画館に駆け付けている間に、父が倒れたと母から何度も電話が…もう映画館には行っていられないのかも。

「エディントンにようこそ」 公式サイト
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2020年のコロナ禍、ニューメキシコの田舎町エディントンではコロナ政策に厳密な市長(ペドロ・パスカル)と保安官(ホアキン・フェニックス)が何かにつけて対立していた。市長がIT企業誘致で私腹を肥やそうとしていると思った保安官は、自らが市長に立候補しようとSNSを駆使して活動を始めるが、妻は陰謀論を信じて教祖の元へ、街はデモ隊の破壊活動で荒れていた。
コロナを持ち込むと忌み嫌われるホームレスを射殺したことで…

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あの息苦しかったコロナ禍が蘇る。戒厳令で誰も歩いていない街でソーシャルディスタンスとマスクを強要するナンセンスさは、当時から疑問を持っていた私にとってはどっぷりと保安官寄りで見始める事になるのだけど…
あの「ミッドサマー」のアリ・アスター監督だけあって、感情移入しやすいうえに気の毒な主人公を、途中から嫌な奴として描いて観客をモヤモヤさせる意地の悪さ!やるな~
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しかし全ての登場人物はおしなべて自己中。「街のため・人のため」と言いつつ自分の事しか考えていない。
後先考えず何でもSNSに挙げる人、拡散する人、気を引きたいだけの為にデモに参加する人、真実を見ようとせず他人に責任転嫁する人、理由もなく命を狙う謎の武装集団…
まさにそれが顕著となったコロナ禍を監督は見事に描き切ったと言える。
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アメリカの事情を良く知らない日本人の私達には、ちょっと判らない部分も多くて映画はあまり評価が高くなかったけど、最後に「希望通りでは無かったとはいえ望みを叶えた主人公」があまりに哀れで救いはないところは、混沌とした今の米国をよく表しているのではないかな…
結局のところ小さな町の個人レベルの一生に関わる大事ですら何事も無かったかのように、誰が市長になってもIT企業の誘致は行われたという皮肉たっぷりのラストシーンがシュール。
唯一まともな人間だった黒人保安官マイケルの、意味ありげなネイティブアメリカン地区での銃の練習のシーンが、見えない未来の不安を煽るのだ。

この記事へのコメント

  • latifa

    ノルウェーまだ~むさん、こんにちは!
    お父様、その後いかがかな・・・。お仕事もされ、ご実家にもたびたび行かれていて大変ですね・・・。

    急に連絡が来て焦るの、すごい解るわー!
    今は事前座席購入して映画鑑賞することが多いしね、それに映画見てる最中も連絡来るんじゃないか?って、ドキドキして安心して見られないのよね。

    これ「ミッドサマー」のアリ・アスター監督の作品で話題になっていますよね☆
    2026年01月13日 12:06
  • Take-zee

    こんにちは❗
    寒さの底らしいですが、連続する乾燥は困ります。
    一雨が欲しいところです😂
    2026年01月13日 13:31
  • ノルウェーまだ~む

    >latifaさん
    >
    ご心配ありがとうございます。本日妹が結果を聞きに高崎迄行ってくれているので連絡待ちなの。
    今回は全くそんな兆候が無かったのに、映画が終わってラインを見たら母からも妹からもケアマネさんからも凄い何度も連絡入ってて本当に焦ったわ。
    一昨年は松山の博物館の地下に居て電話がつながらなかったし…

    そうそう、こちらの映画は話題になっている割にあまり評判は高くないみたい。やっぱり彼の作品は好き嫌いがはっきり出るよね。
    2026年01月13日 15:59
  • ノルウェーまだ~む

    >Take-zeeさん
    >
    今日は風は強いけれど温かいですね。寒さの底は過ぎたのでしょうか?
    2026年01月13日 16:00
  • JUNKO

    そういう連絡は気が焦りますね。その後お加減如何ですか。
    2026年01月13日 16:15
  • 小米花

    その後お父さまはいかがでいらっしゃいますか。
    私も親たちが気がかりな時期がありました。
    親たちが終われば、今度は自分たち。子供たちが背負うことになって行くのですね。順番とはよく言ったものです。
    どうぞご自身のお身体を大切にされて、ご自分のためにも親御さんを大切にされてくださいませね。

    書かれてますように混沌とした今の米国を描いているのでしょうね。
    世の中、展開はぐちゃぐちゃ、ハッピーエンドでは終われないことが多すぎるのかも・・・。
    まだ~むさんの記事でアリ・アスター監督を少し好意的に見られるようになったかもしれないです、私。(;'∀')
    2026年01月13日 16:39
  • ここなつ

    こんばんは。
    アリ・アスターらしい作品でしたよね。
    閉塞感が狂気に繋がっていく所が面白かったです。
    しかしホアキンってこういう役が似合う〜(笑)
    2026年01月13日 20:38
  • ノルウェーまだ~む

    >JUNKOさん
    >
    ご心配頂き恐縮です。まだ何とも先が読めないのですが、悔いのないように親孝行したいと思っています。
    2026年01月13日 22:07
  • ノルウェーまだ~む

    >小米花さん
    >
    お優しいお言葉ありがとうございます。先ずは自分自身が元気じゃないと介護も親孝行もできないので、無理のない様、空き時間には自分の楽しみの時間も作りたいです。

    私の記事で苦手なアリ・アスター監督を好意的に見れるようになっていただけたなんて嬉しいです!
    2026年01月13日 22:10
  • ノルウェーまだ~む

    >ここなつさん
    >
    そそそ、ホアキンがどんどん追い詰められて情けなくなっていったかと思ったら~~のあの展開は、アリ・アスター✖ホアキンならではよね♬
    2026年01月13日 22:20
  • ノラネコ

    「ワン・バトル・アフター・アナザー」とはセットですね。
    同じモチーフを逆のアプローチで作ったという。
    この分断が今以上進んでしまうと、いよいよ「シビル・ウォー」の世界が現実味を帯びてくるんですが、今の状況を見るとあながちありえないとも言えないのが恐ろしい。
    2026年01月14日 20:18
  • ノルウェーまだ~む

    >ノラネコさん
    >
    本当に恐ろしいです。
    私配信で「アムステルダム」を見たのですが、これがまさに現在進行形なのでは…?と、この2作品と合わせて考えるとより一層鳥肌が立ちました。
    人間は何も学ばないんですね…
    2026年01月14日 22:08
  • セレンディピティ

    まだ~むさん こんにちは。
    お父様はその後いかがでいらっしゃいますか。
    ご回復を心よりお祈りしております。
    まだ~むさんもご実家との往復で大変かと思いますが、どうかご無理なさらず、お身体を大切になさってくださいね。

    「ミッドサマー」は残酷描写があると聞いて、見るのを避けてしまったのだけれど、この監督さんには興味があるので、この作品ぜひ見てみたいです。
    2026年01月17日 16:34
  • ノルウェーまだ~む

    >セレンディピティさん
    >
    暖かいお言葉ありがとうございます~
    まるで五里霧中だったのがようやく検査結果が出て少し先の計画も立てられるようになったのだけど、結果父はもう自宅へは戻れなくなってしまいました。今後の事をまた相談に行ったり来たりとなりそうです。
    エディントン~は飛び道具なのでそれ程残酷シーンはないの。セレンさんでも見られそうよ☆ま、アリ・アスター監督の底意地の悪さは、逆に見た目とかに関わらず「残酷な」結末になっているのが特徴なのでそこはどうかな~?
    是非感想を聞かせてね~~
    2026年01月17日 23:46

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