出発前に面白かったよとパパンが図書館で借りた本を又貸ししてくれた。
「北朝鮮に出勤します」

北朝鮮に出勤します―開城工業団地で働いた一年間 - キム・ミンジュ, 岡 裕美
2015年の1年間を、南北経済協力事業で北朝鮮に造成された開城(ケソン)工業団地に栄養士として勤務していた20代韓国人女性の目から見た、北朝鮮の人たちの中々見る事が出来ない生活と素顔を書いた手記。
同じ民族でありながら分断されたことで、様々に葛藤しながらも、1年間の経験を積んで次第に大きな心で『本当の意味での南北統一』を願う一人の女性の心の内が良く判る。
決してきれいごとでもなく、憤慨したり失望したり、人間としても成長していく姿も見られる。
それよりなにより知られざる北の暮らしぶりが垣間見られて興味深い!
北の不自由さは想像していたものでありながら、想像以上に「常識とかけ離れ」それは、北の人が強いられているだけでなく、既に根付いているという現実は衝撃的。つまりは何をもって「常識」というのか?という問題。彼らにとってはそれが常識なのだから。
またそんな韓国人の彼女ですら、日本人から見ると祖国に対する愛国心が強く、別にいいじゃん?な事で韓国をバカにされてマジムカついたりする姿が新鮮。
ただ一番驚いたのは、made in koriaと書かれた安い洋服やバックが、この北朝鮮の敷地内に作られた工場で(安い賃金で)全て製造されたものだったという事と、北が核ミサイル実験をやり始めた事で、たった1年で南北の関係が悪化し、現在その工業団地は北が爆破してしまったということ。
益々世界情勢が悪化している今、著者の韓国人女性が真摯に願った北の若い人たちの「幸せな暮らし」はどうなっているのか?知るすべはもうないのかもしれない…
この記事へのコメント
Take-zee
雨でも雪でも良いからお湿りが欲しい三浦半島。
でも、薄日が見え隠れしています。
予報では1mmですがずっと☔マークなのですが 😂
JUNKO
angie17
勝手な事を言うのはアレ(どれ?笑)ですが・・、
常識って確かに、何をもって常識なのだろう?とは思います。
日本人にとっての常識は、他国では非常識の場合もあるし。
でも同じ民族同士でと思うと、切なくなりますね。
ノルウェーまだ~む
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チラチラと振っていた雪も止んでしまいましたね。寒いのは辛いですが、申し越ししっかり降って欲しいものです。
ノルウェーまだ~む
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割とサクッと読めるのでお勧めです。お読みになったら感想を是非お聞かせくださいませ。
ノルウェーまだ~む
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そうなんですよ~!
この本を読んで第一に感じたのが、「常識って?」ってことなの。
いくら体制が国によって違って、それが他国から見て余りにも理不尽だったとしても、その国の人からするとそれが「常識」なわけで…
「正しいか正しくないか」にしても同じ様に「常識」が違えばそれすら違ってくるんですよね。
セレンディピティ
韓国の方が北朝鮮の工業団地で雇用されて出勤する、そんなことがあるのですね?!
毎日パスポートを持ち歩いているのでしょうか?
いろいろ疑問がふつふつと沸き起こります。
北朝鮮といえば、自由のない国と思ってしまうので、何かあったらそのまま拉致されて帰れなくなる可能性もありそうなのに、有機があるなーと感心してしまいます。
そもそもこのような本が出版されること自体、大変なことなのかもしれませんね。
ノルウェーまだ~む
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ね~?驚いちゃうでしょう?
韓国人の彼女はサラッと韓国側でチェックを受けたら、北側で徹底的なチェックをされ(勿論パスポートも)特に日記やデータは持ち出し出来ないし…という出入国の日々らしいです。
拉致に関しては北と南が共同で行っている事業なので、そう言った危険はなさそうでした。
安い食材を沢山韓国側から仕入れても、「幹部様に抜き取る」という行為が平然と行われたりと謎の理解しがたいルールがあったり、それを「国の事情」と理解出来るまで葛藤する様子が興味深かったです。