最近は「ナースコール」(未見)など医療現場を扱った映画がスマッシュヒットを飛ばしているらしい。まるでドキュメンタリーを見るような医療現場の今を目撃する凄い映画を観た…
「アダムの原罪」 6月5日公開予定
79分という短さでありながら、現実にはこの緊迫感が一晩中、いや延々と続くのね…
小児科センターに入院中の4歳のアダムは、栄養失調から骨がもろくなり腕を骨折している。彼を溺愛する若きシングルマザーのレベッカは、献身的に接する看護師長ルシーの指示を守らず、病院の食事をこっそり捨て持ってきた離乳食を食べさせる。病院側は育児放棄の疑いからレベッカの面会を制限しようとするのだが…
前半は命を助けようと一生懸命看護しているのに、若き母の軽率な行動と幼い男児の我が儘に辟易とさせられる。とはいえ、これは特別な事ではなく、思い込みの激しい人の子育て等たまに見かける現象だし、幼い子は母の言う事が絶対なので、急に病院で苦しい管を抜いたり刺したりする知らないオバサンにイヤイヤをするのは当然のこと。
とはいえ一体どういう訳で4歳にもなって離乳食の様なドロドロを食べさせているのか?何にそんなにこだわっているかとんと理解不能。この件であえて理由が開かされないのは、あくまで看護師長ルシーの目線で物語が描かれているからなのだそう。
母親レベッカは「あのこと」や「ミッキー17」(どちらも未見)のアナマリア・バルトロメイ。この彼女めちゃめちゃ演技上手!
そして看護師長のレア・ドリュッケールは「クロース」に出演していて、50代になってから主演作が増えている女優さん。立って食事をし息付く暇なく患者の無理な要求にも真摯に答え、どんどん疲弊していく様子を見事に演じている。
映画は殆どが病室で出演者もほぼ母とアダムと看護師長のみ。女優2人はともかく、このアダムくんの演技が素晴らし過ぎる!!一体どうやって演じさせたの???母親の目を覚まさせるアダムのあの一言が胸に刺さる。
あっちの病室に呼ばれ、こっちの病室に呼ばれ、見ているこちらも息つく暇がない。移民の少年は幼い兄弟が多すぎて家が落ち着かず入院することを望んでいたり、家庭内暴力で顔に傷を負った少女など、それぞれ一瞬なのにそれが全て社会の縮図になっている☆
子供を守るために作られた司法のルールに縛られ、患者とその保護者の救済に手を差し伸べようと奮闘するルシーの板挟み状態に心が痛むけど、垣根を超えた彼女の勇気と温かい心に胸が熱くなる。
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この記事へのコメント
JUNKO
ノルウェーまだ~む
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「私失敗しませんから。」みたいなドラマや、大切な家族や恋人が死んじゃうから涙をいっぱい流すようなお話では正直無いんです。
これが現実だ!と突きつけられます。
latifa
これは私が好きそうな映画だな!!
是非ぜひ見てみたいです! 見たら、また戻ってきますね。
短い尺でハラハラ系なのも、登場人物が少ないのも(笑) 私にうってつけ。しかも、若い母親役が、アナマリアさんじゃありませんか!
昔、「ヴィオレッタ」で美少女を演じていて、今は普通の綺麗な人に?なった俳優さんなのよね。
試写会いいなー!今日から公開なのね。
Take-zee
う~ん、コメントが難しいです 😂
ノルウェーまだ~む
>
うんうん、きっとlatifaさんお好きと思うわ~!
そうなの、アナマリアちゃんなの☆本当に美人なんだけど、今回は髪を振り乱して現代のシングルマザーを見事に演じていたわ。
映画は色々な病室で色々な患者と接するけど、ほぼ病院内ということでワンシチュエーションムービーのジャンルになるのかな…
latifaさんの感想楽しみにしているね♬
ノルウェーまだ~む
>
これは共感力が必要な映画ですね。
男性医師と警備がルールを貫こうとするのに対して、看護婦長は主人公に共感して世話を焼く…といった内容になっているんです。
Take-zee
ありがとうございます。
映画に疎い爺さんですがよろしくお願いいたします。
セレンディピティ
「ナースコール」もドキュメンタリータッチの作品でしたが、この作品も医療現場の現実をリアルに描いた作品のようですね。
小児病棟ということで、また大人の病棟とは違うドラマがありそうです。
配信待ちになるかもしれませんが、いつか見てみたいです。
angie17
好きなのですが、それは働く人達を見るのが好きだから。
そういう意味では、この作品の看護師さんを見てみたいです。
母親が、4才の子供を赤ちゃんのように育てるのね(離乳食を食べさせて)。
ずっ自分の子供の世話をしていたい病気『なんとか症候群』なのかしら?
でも、そこはこの映画には関係ないのね、きっと。