2024年アカデミー賞各賞ノミネート作品☆Netflix「雪山の絆」

都心も雪がこんこんと降ってすっかり真っ白に。 ムードもたっぷりなので、今年のアカデミー賞で国際長編映画賞&ヘアメイク・メイクアップ賞にノミネートされている「雪山の絆」を見てみようかな。 と、気軽に見始めたら、めっちゃ泣くし圧倒的に胸に迫るし、寒くて凍えるしで… 「雪山の絆」 1972年に実際に起きた事故を描いている。 事実を映画にすると、とかく淡々としていて、忠実に描けば描くほど映…

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試写会「ネクスト・ゴール・ウィンズ」ほぼ実話☆体型と心の豊かさは比例する⁉

笑って笑って泣いて笑って… まさか泣くことになるとは思わなかったのでハンカチ準備間に合わず、途中で顔中ベチャベチャに。 スポーツするどころかスポーツ観戦もしない私は滅多にこのタイプのを見ないのだけど、これは良くある弱小チームが頑張って勝っちゃう少年ジャンプ的な話とはまたちょっと違う、生きるためのヒントが沢山隠されてる映画なのだ! 「ネクスト・ゴール・ウィンズ」(2月23日公開) …

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試写会「カラー・パープル」☆スピルバーグスピリット

ストレートに胸に響く。 『黒人で女で貧乏でブサイク』(劇中の台詞)という逃れられない辛い運命を、様々な出会いによって自ら乗り越え切り開いていく爽快なラスト。辛すぎる前半はラストの為にある! 「カラーパープル」(2月9日公開予定) 1906年、父との間に生まれた子を奪われたセリーは、妹の方を気に入っていたミスターに父に命じられて嫁ぐ事になる。前妻の子供3人を育てながら、夫の暴力に怯える日…

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「哀れなるものたち」☆ヨルゴス・ランティモスわ〜るど炸裂

ヨルゴス・ランティモス作品が好きなのである。彼の監督作品が全て何らかの賞を受賞しているからなのではなく、彼の作品と共鳴するからなのだ。 「哀れなるものたち」 自殺したベラ(エマ・ストーン)はお腹にいた胎児の脳を移植され、大人の身体を持ちながら赤ん坊の状態でアンバランスに成長していた。創造主であり父でもある博士(ウィリアム・デフォー)は、解剖学の生徒を記録係として連れて来る。結婚する前に外…

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アマプラ配信☆邦画編「スイート・マイホーム」「ベイビーわるきゅーれ」

一昨年、義母が亡くなって長期で夫の実家の田舎家に滞在する機会が増えてから、邦画のホラーを見ないようにしてきた私。 そろそろ解禁〜とは言え、今まで絶対避けてきた自宅での怖い話を昨年公開の映画が早くも見られる!と浮かれてつい見たら… 「スイート・マイホーム」(2023年) ホラーじゃなかった! スイート・マイホーム - 窪田正孝, 蓮佛美沙子, 奈緒, 中島歩, 里々佳, 吉田健悟, 磯…

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Netflix「マエストロ:その音楽と愛と」☆天才は得てして恋多過ぎ

ゴールデングローブ賞にもアカデミー賞にもノミネートされているだけのことはある、見事な作品。 これが主演のブラッドリー・クーパーの監督2作品目って、素晴らしすぎ! (最近コメント欄が反映されないようですが、下の方の「この記事へのコメント」のところからだと書けるようです) 「マエストロ:その音楽と愛と」 世界的指揮者で作曲家のバーンスタイン(ブラッドリー・クーパー)は同性愛者でありながら…

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配信映画☆リメイク作品を見比べる「最後まで行く」「最後まで行く(韓国版)」「見えない目撃者」「ブラインド」

パソコンが壊れてブログの記事内に上手くリンクを貼れなかったり、悪戦苦闘の日々。 パパンは当分四国の実家に行ったきりだし…さてどうしたものか?? 「最後まで行く」(2023年) 母親の危篤の知らせに急いで車を飛ばしていた刑事の工藤(岡田准一)は、飛び出してきた男をはねてしまう。年末だというのに職場には監察が入り、彼のヤクザとの癒着もバレそうだ。慌てて死体をトランクに積み、母の棺桶に入れて…

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「 PERFECT DEYS」カンヌ主演男優賞☆木漏れ日の喜び

何も起こらない日々を描いたヴィム・ベンダース監督の静かで優しい映画。 同じようで何処か違う木漏れ日の小さな影を、ちゃんと愛でることが出来るか人間の力量が試される。 「PERFECT DAYS」 外で枯れ葉を掃除する音で目覚め、毎日決まったように渋谷の公衆トイレを掃除し、銭湯の一番風呂に入り地下街の居酒屋で一杯引っ掛け好きな本を読んで、その日あった事に影響された夢を見る日々を送る平山(役…

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DVD鑑賞「ワンス・アポン・ア・タイム・イン・ザ・ウエスト」「第七の封印」「ドッグヴィル」

テレワークも挟んでゆっくりとお正月を過ごして行った息子チョイスの映画祭もこれが最後。今回は古い時代の映画が多いせいか、どれも3時間近くて見るのも一苦労だったwa~今の若い子は逆にこのくらい古いのがエモいのかな? 「ワンス・アポン・ア・タイム・イン・ザ・ウエスト」 イタリア・アメリカ合作(1968年)セルジオ・レオーネ監督 大陸横断鉄道でやって来た元娼婦の女は線路わきに広大な土地を持つ男…

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試写会「葬送のカーネーション」☆斬新な手法で描く小津ファンのトルコ人監督作品

まるでドキュメンタリーのようなのにどこか寓話的、哲学的でありながらユーモラス、邦題から想像するように状況はとんでもなく悲壮なのに何故かたまにクスっと笑える。 主人公だけは殆ど台詞無し、周りの人たちはめっちゃお喋り… 「葬送のカーネーション」 公式サイト(1月12日公開) トルコで難民生活を送るムサは妻の遺体を故郷へ埋葬しようと棺桶を背負って幼い孫娘と二人で旅をしている最中。棺ごと運んで…

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